2011年02月

2011年02月24日

心の重荷の話

 ということで、今日は私の心にひっかかっていた一抹の重荷の話をします。

 ニュージーランドの地震が発生し、真っ先に心配したのは現地在住の友人の安否でした。つい数ヶ月前に日本から帰国した友人が実家に住んでいるのです。

 日本時間の夕方に本人のフェイスブックアカウントに「家は倒壊したものの家族は無事。現在兄の家に全員避難中」という書き込みがあり、まずは安心しました。その後本人と直接チャットすることができ、「日本在住の兄と連絡がとれないので電話してほしい」ということだったので、電話とメールで伝言しました。

 それから、夕方からはテレビ局の依頼で現地映像の翻訳と字幕制作をすることになりました。同時に、リビア情勢も動き始めていたので、そちらもお手伝いすることになりました。

 「職業に貴賎はない」はずですし、お仕事の依頼をいただくのは本当にありがたいことです。断るわけにはいきません。それでも、今回の一件では少しひっかかっていました。

 チリの作業員救出ならいいのです。誰も傷つきませんし、あれ以上よろこばしいニュースはありえないのですから。しかし、今回の場合は死者もでており、これからも間違いなく悪い知らせを伝える場面が出てくるでしょう。そんなことを言っていたらジャーナリズムの世界では仕事にならないのでしょうが、「オレって、被害者にたかるハイエナみたいなものではないか」という思いがどうしても拭えませんでした。

 そんなとき、「翻訳してください」と手渡されたのはクライストチャーチ市長による記者会見の速記録でした。安全上の問題で、夜に一部地域を立ち入り禁止するという発表で、大意こんなことをおっしゃっていたのです。

 「私どもは、みなさん(記者・ジャーナリストたち)を心から歓迎しております。ぜひ、今回の悲劇を全世界に伝えていただきたい。ただ、二次災害の恐れがあり、残念ながら一部盗難事件も発生しているので、夕方六時半以降はここからここまでは立ち入り禁止とする処置をするので、ご了承いただきたい。」

 市長の言葉により、自分がやっていることにはちゃんとした社会的意義があるのだ、と心から納得することができたのです。

 私もお手伝いした報道により、少しでもニュージーランドの実態が伝わり、義捐金がさらに多く集まり、街全体が復活できるのであれば、これ以上の喜びはありません。もちろん、私も一部寄付いたします。ぜひ、この日記をお読みいただいた方にも寄付をお願いします。

 そして、もう一つだけ確かなことがあります。リビアのデモ弾圧による被害者は、すでに地震の死者よりも多くなっております。カダフィ退陣では足りません。海外亡命などもってのほかです。ぜひ、ハーグの国際戦犯法廷にて裁かれることを切望しております。

 NZの学校ビル 数人の遺体搬出
 http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1513719&media_id=2

chairmantaka at 19:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年02月16日

青年社長の話

 ということで、本日は渋谷で「わたなべ美樹ブロガーミーティング」なるものに参加してきました。

 これまでわずかながらマスコミの中で仕事をした経験から、やはり一度は会ってみないと人物がわからないと思ったのです。

 渡邉美樹さんとは初対面でしたが、一応氏がモデルとなった「青年社長」は丸暗記するほど読みましたから、一通りの経歴は頭に入っておりました。

 実が、私がこの集まりを知ったのは今日の今日でした。恐る恐る事務所に問い合わせてみると、「席をご用意いたしました」とのこと。こういう柔軟な対応はさすがだと思います。

 渋谷の会場に入ると、ほぼ満員で、色々な話題が出てきました。

 その中で、印象に残ったやりとりを一つ紹介します。

 Q「あなたが昨日までおられたワタミグループはブラック企業と言われているが、その点についてはどうお考えか?」
 A「たしかに、私も荒っぽい言葉を使ったことはありましたよ。年に一度だけ家族でこられたお客様からのクレームを受けて、私も落ち込む。”オマエ、ここから飛び降りろ"といったこともありますが、だけど本気だと思いますか? 親父が息子に”お前なんか死んでしまえ”と言うとき、本気で息子に死んでほしいと思っていますか?それが答えです。
 ブラック云々については、この近く、あるいはあなたのご自宅の近くのワタミグループ、TGIでもいい、そこの従業員に聞いてください。四千人からの従業員がいる。その人たちの存在そのものが、答えだと思いますよ。」

 私の友人で加賀谷浩悦という人がいます。タイのサムイ島で日本食レストランを経営しておられた方ですが、ワタミの創業メンバーの一人でもあり、「青年社長」にも登場します。
 初めてお会いしたとき、こんな会話をしたのを覚えています。
 「僕は浪人中にワタミで働き始めて、結局渡邉美樹大学卒業生ですよ。」
 「加賀谷さん、日本のアホな大学に行くくらいなら、渡邉美樹大学のほうがよかったのではありませんか?」
 「確かにその通りだなあ。渡邉美樹大学、色々学んだなあ。」

 その後、名刺交換をさせていただきました。

 「はじめまして。”青年社長”は丸暗記するほど読みましたよ。」
 「それはそれはありがとうございます。」
 「私も佐川急便で働いたことがありましてね、後ろから荷物投げられましたよ。」
 「そうですよね。あそこ、ひどいですよね。」
 
 そうなんです。私と渡邉さんは「佐川急便」つながりがあるのです。

 「ところで、私は病院の株式会社化が必要だと思うのですが…。」
 「それは、私自身病院を経営していて痛感していることです。」
 「それこそ、株式会社病院なら、亡くなられたお母様ももう少しいい治療を受けられたのでは、と思いまして…。」
 「そんなところまでお気遣いいただきましたか…でも、私も本当にそう思います。」

 渡邉さんは小学校のときに実のお母様を亡くされました。そのとき、かすかに眼が潤んだように見えました。

 以上、ブロガーミーティングで見た生の渡邉美樹報告でした。判断は、一人ひとりの都民のみなさまに任せます。


■ワタミ・渡辺さん「若い人間に都政任せて」
(読売新聞 - 02月15日 17:28)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1503866&media_id=20

chairmantaka at 23:07|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

急遽ですが

 久しぶりに、渋谷に行ってきます。
 普段はあまり行かないのですが・・・ひょっとしたら、何かありそうな予感がします。
 では、行ってきます。

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2011年02月10日

歯医者の話

 この記事で不思議でならないのは、お金をかける品目の中に「歯」が入っていないことです。ということで、今日は歯の話をします。

 これまで私が出会った中で、最も影響を受けた日本人はプロゴルファー・丸山茂樹さんの父上、護さんです。

 いつだったか、丸山さんが私にこんなことを話してくれたことがあります。

 「大丸さんね、歯医者に関しては日本はアメリカの足元にも及びませんよ。」

 ちなみに、私自身は米国で歯科治療を受けたことはありませんが、タイで矯正治療をうけたときに愕然としたのを生涯忘れることはないでしょう。ご興味がある方は、私の写真アルバムをご覧下さい。すきっ歯がわずか二時間で治療がおわった写真を見ることができます。

 今でも覚えていますが、できあがった前歯を見せられたとき、涙が出ました。「ああ、やっと二十年間の呪いがとけた。これで、オレもおむこさんに行ける・・・」と。

 タイの歯科レベルは、疑いもなく日本より数段上でした。しかも、治療費は数分の一から場合によっては数十分の一ですから、航空券代と飛行機代を払ってもまだお釣りがくるのです。一度でもタイの歯医者に行くと、日本の歯医者に行きたくなくなるかもしれません。

 日本のお嬢さんを見ていると、ネイルやら小物やらにお金をかけている人がやたら多いように見受けますが、なぜ歯並びを矯正しないのでしょう。それだけで、第一印象が全然違うのに・・・

 世界的に見ても、上流階級ほど歯並びを重視します。極論すると、歯並びが悪いのは教養がないか、よほど親が貧乏だったかのどちらかなのです。歯並びをよくするだけで、嫁ぎ先がワンランクあがります。言い換えると、歯並びがよい人は、それだけで一生親御さんに感謝しなければなりません。

 はっきり言って、下手な婚活をするくらいなら、歯を治したほうがよほど縁談が早く進みますよ。

 もし反響がありそうなら、私がガイド兼通訳として「タイ歯科矯正ツアー」を組もうかな、とふと考える今日この頃です。


ヘアやネイル…女子力UPにかけてる金額は?
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1498669&media_id=93

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2011年02月09日

あるアメリカ人兄弟の話

 むかしむかし、ある所に決して幸せとは言えない一人のアメリカ人少年がいました。

 彼は、父親の顔を知りません。父親は生まれる前に交通事故で亡くなりました。

 彼の母親は色々な意味で奔放な女性で、彼の「父親」についても、数々の心ないうわさが近所で流れました。

 間もなく彼の母親は再婚しますが、この再婚相手もろくでなしで、しょっちゅう酔っ払っては妻子に暴力をふるい、ときには拳銃を発砲することすらありました。その後彼には弟が生まれますが、ときには義父の暴力から弟を守ることもあったようです。

 幼い頃の彼は肥満気味で、運動神経にも恵まれませんでした。そして、本来アメリカ人なら父親から教わるはずのアメリカンフットボールの投げ方も、教わることはできませんでした。


 これ、一体誰の話だと思いますか?
 答えを言う前に、その後の「彼」と「彼の弟」についてお話していきましょう。

 その後彼は大学に進学し、アメリカ人大学生の中でも選ばれた者だけが授与される「ローズ・スカラー」奨学金を得て、英国に留学します。

 その後弁護士となり、32歳で地元アーカンソー州の知事となり、46歳のときにアメリカ合衆国大統領に就任します。

 もうおわかりでしょう。彼の名は、「ビル・クリントン」です。

 ちなみに彼の弟はその後コカイン所持やら飲酒運転やらで数々の問題を引き起こしました。


 結局、親がどうだとか家庭環境がどうだとかは関係ないのです。本人の意思によって運命を変えられるのが人間です。

 家庭環境云々で許してもらえるのなら、私など真っ先に犯罪をおかしたいとさえ思います。きっと、無罪放免されるに違いありません。

 甘ったれるにもほどがあります。こんな世迷いごとにだまされてはなりません。判決は、あくまでも事実と罪状のみによって下されるべきです。

 被害者とその家族の無念を思うと、私は切に極刑を希望いたします。

加藤被告弁護側 死刑回避訴え
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1498002&media_id=4

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一番むなしい義理チョコの話

 あれは私が19歳のころでしたから、もう十年以上前になるでしょうか。


 あの頃の私は、岡山脱出・米国渡航だけを唯一の希望として、フリーター生活を送っておりました。三つのバイトを掛け持ちし、一日15時間から17時間労働、週七日勤務でしたから、24時間以上連続して休むのは半年に一回くらいだったでしょうか。人生の中でワースト3に入る悲惨な時期でした。


 そんな頃の仕事の一つに、某デパートの青果部門(要は、八百屋ですな)で野菜を並べるという仕事がありました。前日の夜十時から朝の七時までブラック企業の先駆者とも呼ぶべき某X川急便で荷物を仕分けし、その後朝8時から10時まで野菜を並べるのです。ちなみに、11時から16時くらいまではそばの出前でした。(ああ、思い出すのもイヤだ・・・)

 こんな生活で、しかも顔中にきびだらけでデートなどするヒマがあるはずがありません。というか、相手をしてくれるお嬢さんがいませんでした。岡山のオンナ共に見る目がなかったのか、(その後東京その他でそこそこもてるようになった)私に魅力がなかったのかは、皆様の判断にお任せします。

 で、その八百屋なんですが「同僚」は一人のじいさんをのぞき、あとは約六人のパートのおばさんでした。

 忘れもしない1999年2月14日、そのチョコは手渡されました。

 パートのおばさん六人連名の義理チョコでした。

 もらうのは一人分なのに、お礼は六人分ですか・・・全然嬉しくねぇ・・・色気もそっけもない・・・

 以上、悪夢のチョコレートのおはなしでした。


「返すのが面倒!」義理チョコをもらう男の本音
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1497756&media_id=116

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2011年02月05日

昨日の続きですが

 昨日のことですが、「高校の無償化などとんでもない。それどころか、小学校から教科書すべてを有料にしたらいかが」と書いたら、予想以上の反響をいただきました。

 すでに明言している通り、細かい計算はしておりません。あくまで、自助努力・各自負担という「スピリット」の話です。色々とご意見をいただきましたが、教科書有料化という私の信念はかわりません。

 そんな中、ある方から疑問をいただきました。要約すると、こんな感じです。

 1,親が買うとすれば勝手に別の教科書を買ってくる可能性がある。統一されてない教科書で授業ができるのか?


2,それでも負担できない親はどうする?貧乏人には教科書がないでいいのか?


3.親の都合等で頻繁に転校する人もいるはずだ。そういう人に余分な負担をさせていいのか?

 それぞれに回答しますね。

 1、教科書の統一は必要でしょうね。最終的には教師が選ぶことになると思いますが、ここで大切なのは、教師も親を納得させられる教科書を選ぶ義務が出てくるわけです。学校にもある程度の市場原理の導入は必要ですよ。

 2、はっきり言います。「それでも負担できない親」の存在は、私は断固認めません。繰り返しますが、三千円ですよ。今は亡きグッドウィルの日雇いでも、七千円とか八千円稼げます。土方のバイトなら一万円くらいはなんとかなるでしょう。(ちなみに、私も経験者です)
 個人的な話をすると、私はタバコもやめましたし、お酒も一滴も飲みません。もし「子供の教科書の三千円」が払えない親が一本でもタバコを吸って、一滴でもアルコールを口にしているのなら、同情に値しません。「日曜日に働いて払え」これで終わりです。

 3、おそらく、「頻繁に転校する人」は、ほとんどが転勤族のお子さんでしょう。一般に転勤族は会社の中でもエリートとみなされ、地元民より収入が高いのではないでしょうか。それに、いくら転校が頻繁でも、一年に十回転校する人はいないでしょう。そんなに問題になるとは思えません。
 なお、私は離婚が原因で夜逃げ同然に引っ越したことがあります。それにより、兄弟は転校しましたが、そんなことは滅多にないでしょう。当時の私は新聞配達して月に三万数千円いただいていました。いざとなれば、当時の私ですら負担できる金額です。

 以上です。「天は自ら助くる者を助く」という生涯をかけた私の信念は、いささかも揺るぎません。政党立ち上げはしばらく先になりそうですが、政党の名前は「自助党」で決まりですね。


■朝鮮学校の無償化審査手続き停止「再開せず」
(読売新聞 - 02月04日 21:44)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1492967&media_id=20

chairmantaka at 13:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年02月04日

これって、暴論ですか?

 今日は、私が民主党政権が始まる十年以上前から折に触れて考え続けてきたことを書きます。

 昨年の三月だったと思いますが、私は民主党政権が推し進める「高校無償化」に対してどうしても言いたいことがあり、日記を書きました。ご興味のある方は昨年3月26日付の私の日記をご覧下さい。

 朝鮮学校云々ではなく、全ての高校の無償化に大反対の私ですが、小学校からの教科書、あれは有料にできないのでしょうか。

 別に国家予算や諸々のコスト等を詳しく調べたわけではないのですが、たとえば小学校一年生からの教科書を一冊500円で販売するとしましょう。

 そうすると、児童一人当たり年間二千円から三千円の負担になりますね。今の日本で、子供の教科書のために三千円払えない人がいますか?私に言わせれば、子供のためにそれしきを払えない親など、そもそも親の資格がない、と思います。

 これだけの小さな負担をそれぞれが認めれば、一体どれだけのお金が浮き、国家予算も楽になることでしょう。

 子供だって、親がお金を払ってくれた教科書は、無料のものより大切に使うでしょう。

 もう一つ大切なことがあります。

 親が教科書代を支払うことになれば、当然親御さんはもっと教育の内容に関心を持つことになるでしょう。たとえば歴史の教科書を見て、「何をバカなことばかり教えているんだ?」と怒る人もでるでしょうし、数学の教科書で「円周率が3だけか?ふざけるな!」という声も出てくると思います。そして、海外経験がある親御さんなら英語の教科書を見て、「こんな表現する人、見たことありませんよ」という人も絶対に出てきます。それにより、教科書会社も、学校の教師もさらにいい意味で緊張感をもち、教育レベルが高まると思うのです。

 「教科書有料化」もし支持者がいそうなら、本気で政党を立ち上げようかとふと考える今日この頃です。


子ども手当、県の不服認めず
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1492296&media_id=4

chairmantaka at 20:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0)