東北のニュース

秘密保護法成立 強行に怒り頂点 東北、反発・不安広がる

横断幕を掲げて法案反対を訴える市民ら=6日午後7時10分ごろ、仙台市青葉区一番町3丁目

プラカードやのぼりを掲げ法案反対を訴える参加者=6日午後0時30分ごろ、盛岡市

 疑問や反対の訴えに耳を貸さない与党に市民の憤りは頂点に達した。参院の本会議で特定秘密保護法が成立した6日、東北の市民団体は各地で抗議活動を繰り広げた。国会周辺では、廃案を求める1万人超の怒声が響いた。

 宮城県内の弁護士や市民らでつくる「STOP!秘密保護法ネットワーク宮城」のメンバーら約500人は仙台市中心部をデモ行進した。「自由のない国、絶対反対!」「強行採決許さない!」とシュプレヒコールを上げた。
 デモ行進に先立つ集会で、市内の病院に勤める男性は「国会ではカルテの開示要求があれば断れないと答弁があった。基本的人権の侵害だ」と憤った。別の男性は「戦争のできる国にはしたくない」と叫んだ。
 「憲法改悪反対岩手県共同センター」など約30団体の約150人は盛岡市中心部を練り歩き、廃案を訴えた。同市肴町の団体職員鈴木まき子さん(59)は「戦前のようにいろいろなことが監視されるようになり、言いたいことが言えなくなる。戦後、作り上げてきた民主主義が台無しにされてしまう」と不安を口にした。
 福島市の市民団体「福島駅東口金曜行動」のメンバー約25人は市中心部で約1時間、法案反対を呼び掛けた。福島第1原発事故で伊達市から福島市に避難している椎名千恵子代表は「国の在り方がどんどん悪くなっていく。福島で反対の声を上げることが国を変えることにつながる」と話した。


2013年12月07日土曜日

Ads by Google


△先頭に戻る

新着情報
»一覧
特集
»一覧
  • 47NEWS