覚せい剤の売買を一掃する対策の強化を−。大阪市西成区の萩之茶屋地区住民らが6日、区内の覚せい剤撲滅を求める陳情書を松井一郎知事と橋下徹市長に提出した。学校周辺や子どもの自転車の前かごに使用済みの注射器が平然と捨てられる実態を訴えた住民に対し、松井、橋下両氏は「普通の町」になるための対応を約束した。
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萩之茶屋地域社協の田中会長から陳情書を受け取る松井知事と橋下市長=6日午後、大阪市役所 |
陳情書の提出者は萩之茶屋地域社会福祉協議会、萩之茶屋連合町会、NPO釜ケ崎支援機構、簡易宿泊所組合などの各代表者。
橋下氏が掲げる「西成特区構想」の教育環境改善強化をめぐって、住民側は、覚せい剤などの売買が横行する環境が構想の障壁になっている現状を訴えた。
萩之茶屋地域社会福祉協議会の田中康夫会長は大阪市役所で「特別なまちにと言うのではない。子どもが外で遊ぶまち、普通の町に出来るよう、ぜひ行政の力を」と松井、橋下両氏に協力を求めた。
陳情書を受け取った松井氏は「普通の生活ができる場所に出来るよう府市一体で取り組みたい」と約束し、橋下氏も「落書きやゴミ放置と同様『なんとなくいいのでは』という雰囲気を何とかしないといけない。地域と共に取り組んでいく」と答えた。
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