アイドル界の主流は「グループ」から「ソロ」へ!? 飛躍間近のスター候補たち
リアルサウンド 12月6日(金)10時41分配信
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「アイドル戦国時代」といわれて久しい昨今、AKB48やももクロといったグループアイドルは今なお音楽シーンを席巻しているが、アイドルをこよなく愛するコラムニスト・山口真木は、そろそろ「ソロ・アイドルの時代」が到来するのでは、と予測している。(リアルサウンド編集部)
2007年以降、Perfumeがアイドル復権の旗印を掲げ、AKB48グループがブームを作り、ももクロがブレイク、ハロプロ系も大逆襲、その他バラエティに富んだ新興勢力が台頭し、群雄割拠のアイドル戦国時代はいまだ活況を呈しています。モーニング娘。が2013年の紅白歌合戦出場に落選したことで、「アイドル・ブームは1年延命した」という識者の見解もあります。
でも、ほんの6〜7年前までは「アイドル=グラビア・アイドル」で、みんな乙葉のカレンダーとかアッキーナの写真集とか買って、それをアイドルと呼んでいましたよね。それが今では「アイドル=集団で歌い踊る女の子たち」というイメージに変容しました。世相は移ろいやすく、諸行は無常でございます。
もし、このグループ・アイドル・ブームが終息するなら、次は「ソロ・アイドルの時代」が来るような予感がします。
時代を遡ると「アイドル=ソロ」が当然の時代がありました。キャンディーズやピンクレディーといったモンスター・ユニットは別として、おニャン子クラブのブレイク以前は基本的に「アイドル=フリフリの衣装で歌う1人の女の子」という図式でした。資料を紐解きますと、80年代に大ヒットしたおニャン子関係以外のアイドル・グループはWinkぐらいのようです。
それに、大勢のメンバーを抱えているアイドル・グループはいろいろな面で運営が大変だろうと思います。学業と両立しているメンバーも多いでしょうから、所属事務所は試験シーズンのブッキングなどに苦心されているのではないでしょうか。そして、なにより人数が多ければ多いほど経費がかさむでしょうから、財務的にも苦労が多いはずです。
これは仮説ですが、今後、グループの中でサバイバルが起こって「本当に能力が高くて人気のあるメンバー」だけが生き残り、自然淘汰的にグループ・アイドルからソロ・アイドルの時代に移り変わる時期がやってくるのではないでしょうか。この仮説はいま私が考えたものですが、それほど荒唐無稽だと思いません。
たとえば、私は以下のメンバーがソロで活躍するステージを見てみたいです。
■新井ひとみ(東京女子流)
年齢非公表でデビューした東京女子流ももうすうぐ結成4年。ひーちゃんは最年少で現在15才と発表されました。めきめきと色っぽくなっていく女子流の中でも圧倒的なキュートさでセンターを張り続け、特徴のある甘い歌声をもってすれば、ソロ・シンガーとしてもじゅうぶん売れるでしょう。
■和田彩花(スマイレージ)
相変わらずシャッフル・ユニットが活発なハロー!プロジェクトですが、ソロへ転向というケースは少なくなりました。もちろんグループでしかできない表現がたくさんあり、それはそれで実に強力ですが、あやちょや矢島舞美(℃-tue)といったリーダー級は、将来を考えると、そろそろソロ・デビューしたほうがいいのではないかと思ってしまいます。
■外崎梨香(Doll☆Elements)
今年7月にメジャー・デビューした5人組「どるえれ」ことDoll☆Elements。人気急上昇のグループの中でひときわ目立つ美女です。アイドルというよりも女優のような顔立ちで、歌声も大人っぽく、ソロ歌手としてもぜひ見てみたい逸材です。
■平祐奈(おはガールちゅ!ちゅ!ちゅ!)
テレビ東京系『おはスタ』をベースにするグループのメンバー。15歳とは思えない大人びた美貌と、アイドル・テイスト全開キャラのギャップが魅力です。姉である女優、平愛梨を超えるような大スターになる予感がします。
■中西悠綺(Tokyo Cheer2 Party)
関西訛りが可愛いゆうきの太陽のような笑顔は、チアチアのシンボル的存在です。20人ものメンバーがいるチアチアでも常に目立っていて、ステージを見ていても、ついつい彼女の姿を追いかけてしまいます。
■増井みお(PASSPO☆)
あらゆる面でハイクオリティなPASSPO☆はアイドルのすべてを備えたスーパー・グループだと思います。グラビアなどではすでに単体の活動が始まっていますが、特にみおみおはソロでじっくり鑑賞したいと思わせるキュートなスターです。
■高月彩良(bump.y)
もともと女優として活動している5人組で、すでに全員がソロ・アーティストだと考えてもよいbump.y。中でも見るたびに美しくなっていくのが高月彩良です。16才とは思えない彼女の風格に、底知れぬポテンシャルを感じます。
■荻野可鈴(夢みるアドレセンス)
「国民的大女優を目指す下積みガールズユニット」というキャッチフレーズ通り、将来的なソロ活動ありきで出発している「夢アド」は、当然アベレージ以上の美少女揃い。18才とは思えないロリータっぷりが超絶キュートなかりんちゃんのスター性に注目です。
■信岡ひかる(ライムベリー)
3人のラッパーを擁するアイドル・ユニットでDJ役を務める彼女ですが、その母体であるusa☆usa少女倶楽部で見せたソロ・シンガーとしての実力は忘れがたいものがあります。ライムベリーでのクールさと、アイドル然とした歌声の美しさのギャップが魅力的です。
■廣田あいか(私立恵比寿中学)
エビ中は全員が高いポテンシャルを持っています。鈴木裕乃は女優として大成しそうですし、松野莉奈の美貌は国際的に通用しそうです。ソロ・アイドル歌手として可能性を感じさせるのは「ぁぃぁぃ」こと廣田あいか。彼女のとびきり個性的かつパワフルな歌声がJ-POP界を席巻するのを見たいです。
もちろん、今、活躍しているソロ・アイドルもたくさんいます。ハロプロ系列の真野恵里菜、吉川友、田崎あさひ。先鋭的なテクノ・サウンドとキュートなキャラクターの、いずこねこ。ニコ生からブレイクした、なあ坊豆腐@那奈。インディー・アイドルの女王と呼ばれこの夏メジャー・デビューしたピン・アイドルの鑑、小桃音まい。圧倒的な存在感で古き良きアイドルを彷彿させる武藤彩未は、元さくら学院の初代生徒会長です。
虎視眈々と次世代を狙うソロ・アイドルたちと、人気グループから独立してデビューする猛者たちがしのぎを削る、そんな「ソロ・アイドル戦国時代」はやってくるでしょうか。アイドルファンのみなさんはどう思われますか?
山口真木
最終更新:12月6日(金)10時41分
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