4位町田「ソチ五輪に行く資格があるのかないのか」=フィギュア
スポーツナビ 12月6日(金)23時32分配信
フィギュアスケートのグランプリファイナル第2日が6日、福岡マリンメッセで行われ、男子のフリースケーティングではSP6位と出遅れた町田樹(関西大学)が、4回転ジャンプを決めるなど前日の借りを返すノーミスの演技でフィニッシュ。170.37点(技術点88.07点、演技構成点82.30点)と巻き返したものの、合計236.03点で、織田信成には及ばず総合4位に終わった。
「気持ちをすべてぶつけた」と演技後に語った町田。SPでの失敗で自己嫌悪に陥り、「今日ダメだったら僕はソチ五輪に行く資格がない」と背水の思いで挑んだフリーだった。全日本選手権は2週間後。「自分にソチ五輪に行く資格があるのかないのか、今日から1日1日を全力で生きて埼玉に行きたい」と、気持ちを新たに前を見据えていた。
以下は町田の演技後のコメント。
■町田「SPのあとに絶壁を見ました」
「昨日ふがいない演技をして情けなかったので、悔しかった思いとか、多くの方々への感謝の気持ちとかをすべてぶつけたつもりです。決して出来が良かったとは思いません。多くのことを学べたし、全日本選手権に向けて、しっかりやっていきたいと思います。ラストスパートと言ったらソチに行けないと思うので、それは言わないようにしたいと。僕のスケート人生をスタートさせてくれた先生だったり、ずっと支えてきてくれた先生だったり、こんなに僕を支えてきてくれた方々が直接見に来てくれている試合ってないんですよ。それを受けての昨日の演技だったので、本当に自己嫌悪に陥って、今日ダメだったら僕はソチ五輪に行く資格がないと思っていました。それで覚悟を決めました。僕にとっては今日が第一次選考だったんです。今日ダメだったら自分はそこまでの人間だと思っていました。ただトリプルのコンビネーションを跳べなかったし、演技も硬かったし、今日はそれで良かったんですが思いを注ぎ過ぎて、体に力が入り最後まで滑り切れなかった。ただすべてをぶつけたので悔いはないです。
(心身ともにコントロールできた?)昨日の自分を反省して、まだまだ未熟だなと思ったし、GPシリーズで2戦優勝しましたけど、崖っぷち根性で自分を律していたつもりだったんですね。でもどこか潜在意識のなかでおごりだったり、安心とかがあったと思うし、昨日改めて気付きました。僕は一歩でも下がればもうそこは死なんだと。SPのあとに絶壁を見ました。怖かったです。
(フィニッシュをためましたが)時間が余っちゃったんで(笑)。
(恩師の方に学んだことをどれくらい出せた?)感謝の思いというか10年間の思いをすべてぶつけました。伝わったと思うんですけど、成績も重要なので、まだまだですね。もう1回全日本選手権でそういう場があると思うので、次は外しません。(昨日を振り返ってみて)本当にあらためて思ったんですよ。安心してはいなかったですけど、やばいと思ったし、1つのパンクだったりというのが、人間は時間を戻せないから『なんか儚いな』とか演技中に思ってしまって。冷静にはいけていたんですけど、その瞬間を逃せば、タイムマシンがあるわけではないから戻れない。それが後悔にもつながってしまうので、しっかりその一瞬を後悔しないためにも、しっかり生きなければいけないなと思いました。
(自己嫌悪に陥って自分を信じられるようになれたのは?)いや、信じられていません。今日は自分自身の試練だと思ったし、今日また引きずって昨日みたいな演技をしたら、自分はソチ五輪に行く資格がないと思ったので覚悟を決めていました。『おい、町田樹。今日はどうするんだ?』というそれこそ自分自身に挑戦状をたたきつけてじゃないですけど、自分を試しました。
(全日本選手権に向けて)そこですべてソチ五輪の出場権が決まるので、自分にソチ五輪に行く資格があるのかないのか、自分をしっかり試すためにも、今日から1日1日を全力で生きて埼玉に行きたいと思います」
最終更新:12月6日(金)23時37分
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