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原発建屋外で最高値の放射線量12月7日 0時24分
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東京電力福島第一原子力発電所の事故で、放射性物質を含む気体を放出する作業、ベントに使われた排気筒という設備を、東京電力が調べた結果、放射線量が1時間当たり25シーベルトという極めて高い値に上ることが分かりました。
この値は推定値ですが、建屋の外では最も高く、東京電力は作業員の立ち入りを禁止し、対策を検討しています。
東京電力は作業員の被ばく対策のため、福島第一原発の1号機と2号機に隣接する高さ120メートルの排気筒の周辺で放射線量を調べました。
その結果、建屋と排気筒をつなぐ配管の地上80センチの部分で、放射線量が今も1時間当たり25シーベルトという極めて高い値に上ることが分かりました。
この値は周辺の放射線量から算出した推定値ですが、浴びるとすべての人が死亡するとされる被ばく量におよそ20分で達します。
排気筒は、おととしの事故で放射性物質を含む気体を放出する作業、ベントに使われたもので、東京電力は「配管内部に放射性物質が付着しているためではないか」と説明しています。
福島第一原発では2号機の格納容器の中で1時間当たり72.9シーベルトという値が計測されていますが、排気筒の値は建屋の外では最も高くなりました。
排気筒では、周囲の鋼材の骨組みに、地震の影響とみられる破断やひび割れが見つかっていて、東京電力は周辺への作業員の立ち入りを禁止するとともに、補強や解体に向けた対策を検討しています。
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