東京電力は6日、福島第1原発1、2号機共通の排気筒の底部から、毎時25シーベルトの高線量の放射線が計測されたと発表した。国際放射線防護委員会(ICRP)が「100%の人が死亡する」と認める被ばく線量7シーベルト以上に約17分で達する値だ。
東電によると1.2号機の排気筒には、原発事故時に1号機のベントを行った際、高濃度の放射性物質を含む蒸気が通過した配管があるという。
東電は9月、排気筒の支柱に複数の亀裂を見つけ、解体か補強かを決めるため、現場の線量を測定していた。
東電福島広報部は「現時点でなぜ高線量か分からない。今後、排気筒上部の線量を測り、対応を協議する」と話した。