2013年12月5日19時16分
2011年に経営破綻(はたん)した「安愚楽(あぐら)牧場」による和牛商法事件で、特定商品預託法違反(不実の告知)の罪に問われた元社長の三ケ尻久美子被告(69)と元専務・大石勝也被告(74)の公判は5日、東京地裁で結審した。検察側は三ケ尻被告に懲役3年、大石被告に懲役2年6カ月をそれぞれ求刑。弁護側が執行猶予つきの判決を求めた。判決は来年1月9日。
両被告は、10年9月~11年7月、保有する牛の数が契約件数に比べて大幅に足りないのに、勧誘の際、十分な数の牛がいると偽ったとして起訴された。検察側は「うその勧誘を続け、大規模な消費者被害を招いた」と非難。弁護側は「牛を増やす計画だったが、東日本大震災や原発事故の影響で破綻に追い込まれた」と主張した。意見陳述で三ケ尻被告は「だますつもりは毛頭なかった。本当に申し訳ありません」と傍聴席に向かって頭を下げた。
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朝日新聞社会部
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