「お金をあげる」と懇願の妊婦をボコボコ！母子ら４人を逮捕

　神奈川県警少年捜査課と海老名署などは６日までに、母と子などで強盗を計画し、妊婦の女性から現金を奪ったとして強盗致傷の疑いで、同県綾瀬市の飲食店従業員の女（４１）、女の次男を含む同県海老名市に住む１７歳の少年３人を逮捕した。４人とも容疑を認めている。

　４人の逮捕容疑は、母とその次男、友人２人が共謀の上、７月３０日午後１１時１０分ごろ、海老名市上郷の路上で徒歩で帰宅途中の女性（３３）の顔面を殴るなどの暴行を加え、一時意識不明となる重傷を負わせ、現金約１０万円と財布やボストンバッグ（時価計１０万６０００円相当）などを奪った疑い。少年は「女をボコボコにしてバッグを奪った」などと供述している。

　少年捜査課によると、少年３人は中学時代の友人。事件約１週間前に母が次男に「借金を抱え、金に困っている」と相談。次男は金を借りるなどして金を工面しようとしたが、失敗したため友人２人と強盗の計画を立てた。その計画を伝えられた母は“運搬役”を担当。少年３人を現場近くまで車で送り届けた。母は「やりすぎるなよ」「捕まるなよ」と言い、送り出したという。

　事件当時、周囲の人通りは少なく、次男ら少年３人は通行途中の女性に目をつけ、前方に回り込むと「金を出せ」などと脅した。女性は「お金をあげるので、殴らないでください」と懇願したが、あご付近を殴打し、女性は意識を喪失。その後、少年３人は倒れ込んだ女性の顔面や背中を蹴るなどし、現金とバッグを奪って逃走。車に戻ると４人で奪った金を分配した。

　被害女性はくも膜下出血などで１週間入院し、全治２週間の重傷。腹部などにもけがを負った。当時、女性は妊娠１１週目だったが、胎児は無事だった。少年３人は事件当時、女性が妊娠していることを知らなかったという。目撃情報などから少年３人が浮上。１人を先月２７日に逮捕、母を含む残る３人を５日に逮捕した。

（2013年12月7日06時04分  スポーツ報知）

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