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【プロ野球】

マー 球団と会談へ

2013年12月7日 紙面から

 楽天の立花陽三球団社長(42)は6日、仙台市内の球団事務所で取材に応じ、9日からの渡米予定を変更する可能性を示唆した。日米間で基本合意した新ポスティングシステム(入札制度)の利用について、田中将大投手(25)の意思確認と球団内での検討が必要なためだ。

 基本合意から一日たち、立花社長は「合意したという話は来ていないので、進展はないと思っている」。それでも、新制度が成立した場合の備えは待ったなしだ。「渡米予定だったけど、今ちょっと流動的」。大リーグ関係者が一堂に会するウインターミーティングへの出席を延期または中止する可能性が出てきた。

 「(米国に)行くのであれば、その前に少なくとも田中投手と1回は会おうと思っている」。必要であれば、田中とスケジュールを合わせるための日程変更も辞さない。「勝つために必要な選手なので残留交渉はしたい。その上で彼の意思確認をする。勝手に決めて勝手に動くことはない」と会談の目的を明かした。

 球団としては「金額的にファンやステークホルダー(球団スポンサーなどの利害関係者)にしっかり説明できるものじゃないと、説明責任を果たせない」と前日と同じ説明を繰り返した。一方で「今回の意思決定が米国主導のように見えるので、それには意見をしっかり言っていきたい」と急転した基本合意への不満も漏らした。

 ファンなどからは「20億で田中を挑戦させろ」という容認論や「米国としっかり交渉すべきだ」という慎重論など、さまざまな意見が寄せられているという。「(球団内で)どういう価格(入札額)がフェア(適正)なのか話し合っている」と立花社長。方針が決まるには、まだ時間がかかりそうだ。 (小林孝一郎)

 

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