- 2013年12月04日 00:05
自民党本部担当者 表現の自由を盾に「テロといわれてもいいくらいのことをしている人はたくさんいる」
1/3官邸前で特定秘密保護法への反対を訴えている市民有志と、官邸や国会周辺での自由な表現活動、言論活動を守るために活動している弁護士、これに賛同する市民らが、自民党の石破茂幹事長がデモをテロと同様とブログに書いていた件に対し、抗議文を自民党本部に送付した。それに関連して電話で石破氏との面会を求めた弁護士は、自民党本部の担当者に「テロといわれてもいいくらいの暴力的な、そういうことを表現の自由を盾にやっている人たちはたくさんいる」などと発言されたことを、3日、記者会見で明らかにした。
石破発言に対する謝罪と処分及び特定秘密保護法案の白紙撤回を求める
http://www.mklo.org/20131202/
抗議文を送付した後、12月3日に弁護団の神原元弁護士が自民党本部に電話をしたところ、先の発言をされるなどしたという。
電話応対について神原弁護士は、「本音がぽろっと出たと思うが、そこを隠さない」ことに、「イヤな感じがした」と述べた。そして「自民党は、市民が抗議しても、それに対して非常に威圧的に排除する対応、言葉遣いを見せる」ことと、「石破さんの発言は個人の言葉が滑ったのではなく、自民党本体がそう思っていて、我々にも投げかけてくることがわかった」という2つの点で問題だと指摘した。
神原弁護士らは4日夕方に自民党本部を訪れて、改めて石破氏に面会と謝罪を求めるとという。
このやりとりの記録は下記リンクで視聴可能。
神原弁護士と自民党担当者のやりとり(約28分 ノーカット)
<抗議文全文>
http://www.mklo.org/20131202/
「石破発言に対する謝罪と処分及び特定秘密保護法案の白紙撤回を求める」
2013年12月2日
自由民主党 御中第1 はじめに
1 私たちは、官邸前で日々特定秘密保護法反対を訴えている市民有志(テロ行為と呼ばれた抗議行動への参加者を含む)と、官邸及び国会周辺の自由な政治的言論を守るために活動している弁護士、及びこれに賛同する市民・弁護士である。
2 貴党石破茂幹事長は、11月29日、自己のブロクで「今も議員会館の外では『特定機密保護法絶対阻止!』を叫ぶ大音量が鳴り響いています。」「主義主張を実現したければ、民主主義に従って理解者を一人でも増やし、支持の輪を広げるべきなのであって、単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらないように思われます。」と発言した。
3 議員会館前で秘密保護法反対を訴える活動を「テロ行為」と同視したこの発言は、関係者の名誉を著しく傷つけるだけでなく、国民の議会に対する意見表明の意義を不当に貶め、むしろ恫喝によって意見表明を萎縮させようとする、権力による言論妨害行為である。また、審理中の秘密保護法との関係では、時の最高権力者が市民の行為を「テロ行為と変わらない」と評したことは、市民の政府に対する批判活動も同法にいう「テロリズム」(法案12条2項1号)に該当するのではないかとの不安を抱かせるに十分な事情である。
かかる発言は、貴党の政策決定者にして最高権力者である幹事長の発言であって、国会で審議中の重要法案に関するものであり、インターネットによって不特定多数人に公開されたものであるから、貴党の考え方を示すものとして、貴党も責任を負うべきである。
4 石破氏は、貴殿は、12月2日になって「テロと同じだという風に受け取られる部分があったとすれば、そこは撤回する」等と発言の一部を訂正したが、「一般の人々に畏怖の念を与え、市民の平穏を妨げるような大音量で自己の主張を述べるような手法は、本来あるべき民主主義とは相容れない」という発言の根幹部分は変わらないのであり、発言によって名誉を傷つけられた人々への謝罪もないのであるから、前記発言を「撤回した」とは到底評価できない。
5 私たちは、貴党に対し、石破発言に対する党としての謝罪と同氏の処分、及び、問題となる特定秘密保護法案の白紙撤回を要求する。
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