特定秘密保護法案 説明、審議は十分？県民の声は？
2013年12月06日 19:19
機密の漏えいに厳罰を科す特定秘密保護法案、与党側は国会を延長して成立を目指しています。
法案に対する国民の理解は十分なのか、審議はきちんと行われたのか、県民からも与党に対する批判の声が目立ちます。
きのうの参議院特別委員会。
午後４時過ぎ、与党側は特定秘密保護法案の審議を打ち切り、採決に踏み切りました。
＊民主党・福山哲郎議員
「強行採決で打ち切られようとしている。こんなこと今までの国会ではありえません」
一方、与党側は…。
＊自民党・石破茂幹事長
「議論が尽くされた上で内容的にはかなり充実した審議、それの成果を得た上での採決だと思っています」
法案を巡ってはきのう与党と一部の野党で、「内閣官房」に設置する「保全監視委員会」というチェック機関に加え、「内閣府」にも「情報保全監察室」という新たなチェック機関を置くことで合意しました。
結局は安倍総理のもとにあるため、中立な立場でチェック機能を果たせるのか疑問も残っています。
そして、臨時国会はきょうが会期末。
与党側は法案を確実に成立させるため、きょうまでの国会の会期を２日程度、延長させる方針を固めました。
法案を巡り、紛糾する国会。
県民はこの法案をどう見ているのでしょうか。
【賛否】
「う〜ん、大反対ですねー！だんだん閉じていってしまいますよね、政治が」
「（Ｑ．どう思いますか？率直に？）あんなに反対する人がいるんだから…」
「一番おっかないのは、原子力発電所。これに関しては、テロ対策とか、テロって名前つけばすべて出なくなっちゃうんだ」
【法案の中身について】
「詳しくはわかんないです。だけどあれだけ反対する人がいるんだから、あれはないなって思ったね。きのうの国会」
「秘密にするのが誰が決めてどの程度の範囲で、どれが秘密かわからないうちに一般市民も巻き込まれる、そういう恐れがあると総認識しています」
「いや、そういうのはあまり興味もってないですね。そんなに守ることもないんじゃないと。別にみんな公開しても、普通一般の方は構わないんじゃないの」
【審議は十分？】
「（国会の審議は）パフォーマンスだなぁ。だってさぁ、こないだ公聴会やったべ。そしたら次の日だべ、出たの」
「（Ｑ．国民とかへの説明不足だとか？）そうだね。国民の意見をまだまだ聞いていない」
「熟慮に熟慮を重ねた国会審議ではないと思いますよ。とっても危険な法律で戦前に逆行するんじゃないですか。すごい危惧しています」
「国会議員すらも知らないっていうことは多すぎるんじゃないかと思うんですよね」
【安倍首相に一言】
「（安倍首相には）もっとしっかりいろんな人の意見をもっとよく聞いてほしいですね」
「（安倍首相には）さっさと退場していただきたい。もう少し野党はしっかりしてもらいたい」
「いやぁ、それよりも早く復興してもらいたいね。秘密どころじゃなくて。そっちの方を先にやってもらいたいと思う。この法案よりも」
「原発の情報ですね、原発の情報をつまびやかに明らかにしてほしいということなんです。私たちの目の前で」
誘拐容疑で再逮捕の除染作業員 もう１人の兄妹も誘拐か
2013年12月06日 19:18
先月、郡山市で、未成年の兄妹３人を誘拐した疑いで逮捕された除染作業員の男が、３人のほかにもう１人の小学生の兄妹も誘拐した疑いで、きょう再逮捕されました。
未成年者誘拐の容疑で再逮捕されたのは、大阪府出身で郡山市に住む除染作業員、前羽幸則容疑者６０歳です。
前羽容疑者は先月１日、小学生と幼稚園児の兄妹３人を保護者の許可なく郡山市の温泉施設などに車で連れまわした疑いで逮捕、送検されていました。
その後の調べで、先月１６日に、３人の兄妹の他にもう１人小学生の兄妹を郡山市内のショッピングセンターなどに連れ回した疑いがあることが分かり、警察がきょう再逮捕しました。
前羽容疑者は「誘拐ではない」と容疑を否認しています。
大熊・双葉アンケート 「帰還しない」６割超え
2013年12月06日 19:17
復興庁は、大熊町と双葉町の世帯を対象にしたアンケートの結果をきょう公表しました。
アンケートは、ことしの１０月に大熊町のおよそ５，０００世帯、双葉町のおよそ３，４００世帯を対象に行い、もとの町に戻る考えがあるのか、復興公営住宅へ入居の意向などを尋ねています。
きょう公表された「速報版」によりますと、「現時点で町に戻らないと決めている」世帯は、大熊町で６７．１パーセント、双葉町でも６４．７パーセントにのぼり、初めて半数の世帯を超えました。
復興公営住宅への入居を希望する世帯は、大熊町で１７．５パーセント、双葉町でも１７．３パーセントで、ともに、およそ半数の世帯は入居を希望しないと答えています。
入居を希望しない世帯の４割強が「今の住居で、当面、継続して暮らしたい」と答えていて、入居を希望する世帯の半数以上は、いわき市の復興公営住宅への入居を希望しています。
「原発ゼロ」から 「重要なベース電源」に転換
2013年12月06日 19:16
民主党政権が打ち出した「原発ゼロ」の方針を転換します。
茂木経済産業大臣は、国のエネルギー政策の指針となる「エネルギー基本計画」で、原発を重要なベース電源と位置づけることを明らかにしました。
＊茂木経産相
「原子力について、安定供給、コスト低減、温暖化対策の観点から、安全性の確保を大前提としつつ、引き続き活用していくべき重要なベース（基幹）電源」
経産省は、原子力発電について「エネルギーの需給構造の安定性を支える重要なベース電源である」とし、「安全性が確認された原子力発電所は再稼働を進める」としています。
これは、「２０３０年代に原発ゼロ」を掲げた民主党政権の方針を転換するものです。
エネルギー基本計画は来週をめどに決定され、年明けの閣議決定が目指されています。
市販のジュースを混ぜる ハワイアンズでも誤表示
2013年12月06日 19:15
いわき市のスパリゾートハワイアンズと系列のゴルフ場で、食品の誤表示があったことがわかりました。
それぞれの施設を運営する常磐興産によりますと、スパリゾートハワイアンズでは、去年２月からことし１１月にかけて、パイナップルジュースなどを�爛侫譽奪轡絖甅狎減颪雖瓩箸Δ燭つ鷆，靴討い泙靴燭�、実際は、果物を絞って作ったものに、味を調えるため１５パーセントほど、市販の１００パーセントジュースを混ぜて提供していました。
一方、系列のクレストヒルズゴルフ倶楽部では、２００８年９月からことし１０月にかけて、「鉄板ステーキ膳」に牛脂を注入した肉を使っていたにも関わらず、本来すべき「加工肉」という表示をしていませんでした。
担当者の知識が不足していたことなどが原因としています。
常磐興産では、「鉄板ステーキ膳」については、レシートなどで確認が取れれば利用者に食事券などの形で、払い戻すということです。
警察官や息子に“なりすまし” 白河の８０代男性は１，８００万円盗まれる
2013年12月06日 11:52
県内ではなりすまし詐欺事件が多発しています。
白河市では、きのう、８０代の男性が、警察官を名乗る男の指示でおろしてきた１８００万円を若い男に盗まれました。
警察によりますと、きのう午前、白河市内の８０代の男性に、警察官を名乗る男から「銀行で問題が起きているので預金をおろしたほうがいい、警察官をそちらに向けるので顔を出して」などと電話がありました。
話を信用した男性が預金１８００万円を銀行から下ろして自宅に戻ると、２０代とみられる警察官を名乗る男が訪れて、隙を見て現金を盗み、走り去ったということです。
白河署管内では、きのうでなりすまし詐欺のような不審な電話が３０件以上確認されています。
一方、福島市では息子を名乗る男から電話を受けた７７歳の男性と９０歳の女性がなりすまし詐欺の被害に遭っており、警察が注意を呼びかけています。
白河署 なりすまし詐欺の疑いで２１歳の男逮捕
2013年12月06日 11:51
白河署は、警察官を名乗り、金をだまし取ろうとした疑いで２１歳の男をけさ逮捕しました。
詐欺未遂の疑いで逮捕されたのは、司茂貴文容疑者２１歳です。
警察によりますと、きのう、白河市内の８０代の女性に、警察官を名乗る男から「銀行のお金を不正に引き出され被害が起きている」などと数回電話がありました。
女性からの連絡を受けた警察官が、家の周辺で不審な動きをしていた司茂容疑者を見つけ、容疑が固まったとしてけさ逮捕しました。
警察は、ほかの詐欺事件との関連も調べています。
鎮火まで７時間 楢葉町の廃材置き場で不審火
2013年12月06日 11:50
昨夜、住民がまだ帰還していない楢葉町の廃材置き場から火が出て、けさ、ようやく消し止められました。
昨夜１１時４０分ごろ、楢葉町を巡回していた特別警戒隊が、波倉地区にある廃材置き場から火が出ているのを発見し、消防に通報しました。
火は、廃材などを焼いて７時間後のけさ７時に消し止められました。
現場は除染の下請け会社が駐車場として借りていた場所で、火の気も無いことから、警察と消防は、何らかの原因で廃材に火が付いた不審火の疑いがあると見て調べを進めています。
下着購入呼び掛けた女性を補導 新たな捜査方法、サイバー補導
2013年12月05日 19:13
犯罪に巻き込まれないための新たな捜査方法です。
先月、インターネットの掲示板で下着の購入を呼びかけた未成年の女性を、県警が「サイバー補導」と呼ばれる捜査手法で補導していた事が分かりました。
＊記者リポート
「こちらが、今回補導された未成年の女性が利用した掲示板です。そこには「下着を売ります」という書き込みがされています」
この他、下着を売るような書き込みや、中には未成年者と見られる書き込みもあります。
これは、下着や古着などを販売したい人たちが利用しているインターネット掲示板です。
このような掲示板や書き込みは違法ではありませんが、未成年者が下着の購入を書き込んだ場合は、タバコの吸引や夜間徘徊と同じように補導の対象になります。
また、ネットの掲示板への書き込みがきっかけで性犯罪などの事件に巻き込まれる件数が全国的に増加していて、県内でも掲示板がきっかけで未成年者が性犯罪に巻き込まれた事件が、ことしに入り９月までに１２件起きています。
そこで県警は先月、初めて「サイバー補導」という捜査手法でこの掲示板を利用し、下着を販売しようとした県南地方に住む未成年の女性を補導しました。
担当の捜査員が男性客のふりをして、ネットの掲示板に下着を購入するという書き込みをし、待ち合わせ場所に呼び出しました。
現れた女性に警察官である事を告げ、その場で補導し、厳重に注意をすると「もうしません」と女性は話したと言うことです。
この新たな捜査手法は、ことしの１０月から、全国の警察で運用が始まっています。
帰還のカギ“雇用” 川内で就職説明会
2013年12月05日 19:12
住民の帰還を促している川内村で、村内での就職を希望する人を対象とした就職面接会が初めて開かれました。
原発事故の影響で一時、ほとんどの村民が避難した川内村に戻っているのは、全村民およそ３，０００人のうち半数ほどで、若い人や子育て世代など、県内外に避難している村民を戻すためには雇用の確保がカギです。
きょうの就職説明会には、川内村に本社か事業所を置く７社が参加しました。
＊参加した企業インタビュー
「震災後（従業員は）１割くらい
減りましたかね。震災後はやっぱり求人出していてもなかなか仕事に来てくれる人が少なかったので、今回こういうお話があったので是非来てみようかなと」
これまではそれぞれの企業が個別に募集していて、いずれも思うように人が集まらなかったといいますが、この日訪れた、就職を希望する人の数は１１人でした。
＊川内村での就職を希望する人インタビュー
「先ほど資料もらって見てみたんですけど、２社ぐらい今日面接っていうか求職活動に来たんですけど」
「５、６年は働きたいなと思いますけど、体が元気で働けれたら勤めたい」
川内村は、今後も村で働く人の雇用確保に向けた取り組みを行うとしています。