【ニューヨーク=小川義也】英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルは5日、米南部で検討していた石油代替燃料「ガス・ツー・リキッド(GTL)」の生産計画を撤回すると発表した。プラントの建設コスト上昇に加え、原油と天然ガス価格の見通しの不透明さを理由に、「北米で実行可能な選択肢ではない」との結論に達した。
GTLは天然ガスを化学変化させて軽油や灯油、ナフサなどの液体燃料を製造する技術・製品の総称。
シェルは昨年、米ルイジアナ州とテキサス州を候補地に、生産能力日量14万バレルのGTLプラントの建設検討に着手。今年9月にルイジアナ州に候補地を絞り込んでいた。
ただ、シェール革命に伴い、石油化学プラントの新増設計画が相次ぐ米南部では人件費などの建設コストが上昇。当初、125億ドル(約1兆2700億円)程度と見積もっていたGTLプラントの建設コストは、200億ドル以上に膨れあがっていた。
シェル以外では、南アフリカのエネルギー大手サソールが米国でGTL生産を計画している。
ロイヤル・ダッチ・シェル、GTL、生産計画、石油代替燃料
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