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八重樫、強敵を完封し判定でV2/詳細

2回、ソーサ(右)の顔面に左ストレートを放つ八重樫(撮影・江口和貴)
2回、ソーサ(右)の顔面に左ストレートを放つ八重樫(撮影・江口和貴)

<プロボクシング:WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇6日◇東京・両国国技館

 WBC世界フライ級王者の八重樫東(30=大橋)が元WBC世界ライトフライ級王者の同級1位エドガル・ソーサ(34=メキシコ)と対戦。116-112、117-111、117-111の3-0の判定で八重樫が2度目の防衛に成功した。

八重樫東(30=大橋) 判定
3-0
× エドガル・ソーサ(34=メキシコ)

【1回】

立ち上がりは互いに相手の出方をうかがう展開。八重樫がソーサの回りを旋回し、鋭いジャブや軽いワンツーが交錯する。中盤以降になると両者ともに一歩踏み込み、強めのストレートやアッパーなどを繰り出す。しかし互いにクリーンヒットのないままラウンド終了。

【2回】

このラウンドも序盤はジャブの差し合いで互いの距離を測りつつ、主導権争いが続く。中盤以降は両者ともにワンツー、フックなどのコンビネーションを見せるようになるが、決定打には至らず。しかし終盤からは八重樫が足の回転を上げ、スピードと手数でやや上回る。

【3回】

序盤から中盤にかけては中間距離でジャブの差し合い、互いを牽制。2分をすぎると徐々に距離が縮まり、両者の手数が増える。しかしスピードで上回る八重樫がソーサのワンツーをかわしながら左フックをカウンター気味に合わせるなど、見せ場を作る。

【4回】

ソーサの周りをスピーディーに旋回する八重樫。コーナーに詰められないよう常に動きながら、ソーサのパンチをかわす。そして打ち終わりを狙ったコンビネーションやカウンターフックで有効打を重ねる。ラウンド終了後に途中採点が発表。39-37、40-36、39-37でジャッジは3者ともに八重樫支持。

【5回】

このラウンドも八重樫が軽快なフットワークを見せる。左右にステップをきざみながら、ジャブ連打で一定の距離を保つ。ソーサのパンチはほとんど空振り。八重樫は途中スリップする場面もあったが、このラウンドもソーサにクリーンヒットを許さなかった。

【6回】

これまで通り、八重樫が動きながらソーサのパンチをさばき、打ち終わりを狙う展開。しかしラウンド2分過ぎ、ソーサの右ストレートが八重樫の顔面にクリーンヒット。一瞬コーナーに詰められるもそれ以降は足を使い再び自分の距離を取り戻す。ソーサも積極的に前進を続けるが、八重樫もカウンター気味の左フックを的確に当てて反撃。

【7回】

序盤、八重樫は左右にステップを踏みながら、ソーサの踏み込みや打ち終わりを狙って素早いワンツー。これを次々と顔面にヒットさせる。終盤、ソーサの左フックが八重樫をとらえる場面もあったが、手数と有効打ともに八重樫優位は変わらず。

【8回】

ソーサの大きなパンチに対し、すかさず左フックを打ち返す八重樫。ガードする場面、打ち返す場面を冷静に見極めながらリングを周回する。ソーサは攻めあぐね、ワンツーを中心とした単調な攻めに終始。ラウンド終了後途中採点が発表。39-37、40-36、39-37で今回もジャッジは3人全員が八重樫支持。

【9回】

ポイントで圧倒的に不利なソーサは接近戦を挑もうと踏み込みが強くなる。八重樫はそれに応じるかのように手数を増やすが、相手のクリーンヒットは許さない。両者ともに決定打はないが、コンビネーションを3発、4発と当て続けた八重樫が有効打を重ねた。

【10回】

前に出るソーサに対し足を使って一定の距離を保ち続ける八重樫。ソーサは懸命に懐へ飛び込むが、八重樫はガードを固め、打ち終わりを狙って連打したり、スウェーバックでかわすなど寄せ付けない。

【11回】

八重樫のスピードは衰えない。ソーサのパンチはガードやフットワークでかわす一方、1発に対し3発、4発と細かいパンチを返していく。ソーサは手を休めず前進し続けるも、空回りが続きこのラウンドも終了。

【12回】

前進するソーサを上下の連打で押し返す八重樫。足の動きは止まらない。ラウンド終盤からは八重樫がソーサの打ち合いに応じるようになり、会場からは「アキラ」コール。両者手をゆるめないままゴングが鳴り試合終了。116-112、117-111、117-111の3-0で八重樫が判定勝ち。2度目の王座防衛に成功した。

 [2013年12月6日23時51分]

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