サブカテゴリー

PR:

国会周辺 「恥を知れ」渦巻く怒り、肩落とす人も

 6日午後11時20分すぎ、特定秘密保護法の成立が伝えられた瞬間、国会議事堂近くの参院議員会館前の歩道を埋め尽くし、直前まで「絶対廃案」と叫び続けた市民らは一瞬、静まり返った。がっくりと肩を落とす人の姿も。すぐに「恥を知れ」「憲法違反だ」と怒りの声が渦巻き、再びシュプレヒコールが続いた。

 成立に先立つ午後6時半から東京・日比谷野外音楽堂で開かれた「『秘密保護法』廃案へ! 12・6大集会」には1万人を超える人々が結集した。約3千人収容の会場は、開始30分前には満員となり、周辺は入れない人たちであふれた。

 東京電力福島第1原発事故で東電幹部を刑事告訴した福島原発告訴団の武藤類子団長が「必要な情報が公開されなかったら、命と安全は守れない。法案には背筋が寒くなる思いだ」と訴えると、「そうだ」という声とともに大きな拍手が湧き起こった。

 民主党や共産党の国会議員、日弁連の山岸憲司会長らも法案反対を呼び掛け、最後に「廃案を決してあきらめない。国民を監視し、自由を圧殺する法律だ」とする宣言を採択。その後、参加者は、国会に向けてデモ行進した。

 東京都多摩市の中央大3年山城和紀さん(22)は「公務員だけでなく民間人も罰則の対象なのは疑問だ。成立させてはいけない」。夫と参加した埼玉県吉見町の無職女性(69)は「こんなに多くの人がいて驚いた。法案成立を止める力になればと思う」と話した。

 国会周辺では6日も衆参議員会館前の歩道などに反対する市民らが続々と集まり「採決反対」とシュプレヒコールを繰り返した。

 「近くでないと私たちの声が届かない」との思いで参加した東京都の看護師中村芳江さん(51)は「政府の進め方は民主的でない。集まった人をテロリストと同一視した人もいるけど、どちらがテロリストなのか」と怒りをにじませた。

[ 2013年12月6日 23:57 ]

Webtools & Bookmarks

注目アイテム

ニュース

注目アイテム

スポニチwikiランキング

      人気ニュースランキング

        ※集計期間:

        » 続き

        【楽天】オススメアイテム
        クイックアクセス
        スペシャルコンテンツ