新日本プロレス1月4日の東京ドーム大会でV7戦に臨むIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(26)が5日、挑戦者の内藤哲也(31)に対し「負けても王者の刑」を予告した。オカダは自身の実績が“計量オーバー”として、内藤の保持するNEVER王座との統一は不可能と判断。ドーム決戦でオカダが勝利した場合も、内藤にはベルト返上を求めずに防衛回数に加えてもよいとの見解を示した。
オカダはこの日の広島大会でタッグリーグ公式戦に出陣。矢野通、飯塚高史組を破り2勝目を挙げた。だが準決勝進出には絶望的といえる3敗を喫しており「タッグは…才能がないかもしれない。切り替えが大事っす。諦めが肝心」と、視界は来年の1・4に向いている。実に淡泊だ。
ドームではG1覇者・内藤とのIWGP戦に臨む。ちなみに同戦に、内藤の持つNEVER王座は懸けられていない。それはなぜなのか。2つのベルトの統一戦が実現しなかった理由について、オカダは自らの“落ち度”を申告する。
NEVER王座は「若手の底上げ」を目的に設立された。しかしIWGP王者・オカダに、今さら若手もへったくれもない。オカダは「今の王者(内藤)より僕の方が若いけど、すでに業界の最高峰にいますし。要らないっていうか、僕は実績オーバーですよ。そのベルトを巻く資格もなければ、懸ける価値もない」と説明すると、なぜかコーラを一気飲みした。
世代を飛び超えた圧倒的実力が、Wタイトル戦を実現不可能なものにしてしまった。強すぎる自身に責任を感じるオカダは、内藤が例えドームで敗れても王座を返上する必要はないと主張。「保険で取っておいてくれ、と。負けても『俺は王者だ!』って言えるように。何なら、ドームでの負けも(NEVER王座の)防衛回数に加えてもいいっすよ」と、内藤にしてみれば屈辱でしかない救済案を提示した。
単独の王座戦とはいえ、王者同士の戦いでは事前のルール確認を徹底する必要がある。傲慢なまでの太っ腹ぶりで内藤を挑発するオカダに、前言撤回はあり得ない。屈辱的な挑発を内藤はどう聞くのか。
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