12月1日(日)まで京都市立美術館で開催されていた竹内栖鳳展へ。
この直前まで風邪気味でグッタリ。今回は見送るしかないかな、と思っていたけれど、
土曜にお医者の処方と熟睡によって全快。行ってくることに。
展覧会の最終日って好きじゃないのよね。。。と思いながら、
とりあえず「班猫」と「金獅」をはじめとする獅子図を観ようと。
京都市美術館設立に尽力した人物とあるだけに作品も圧巻。
音声ガイド+単眼鏡で堪能。
今年秋に開催された兵庫県立美術館での「橋本関雪」展に因んで言えば、
関雪は竹内栖鳳の画壇に入会している。
喧嘩しただの何だの言われているけれど、近代日本画の巨人たちの
画風を見比べるのも楽しい。
以前、泉屋博古館で開催されたシンポジウムの後の懇親会会場が、
京都の「白沙村荘 橋本関雪記念館」の「存古楼」(!)で、関雪の子孫の方のご挨拶の際に、
関雪のエピソードを聞く機会もあり、今回の栖鳳の話を研究者間でしたり。
こうした繋がりは無限。
班猫のふわふわとした毛や表情が何とも魅力的。
獅子は実物を観て描いただけあってやはり迫力もあるし、
かつ獅子の気高さまでも感じられる。
さまざまな画風に挑戦したのは竹内栖鳳も例外ではなく、
中国を旅した時の蘇州の画も彼なりの描写で。
ただし、私は中国絵画専門でもあるから、好みではなかったけれど。
さらに勝手に言えば、「巧すぎる」。
どんな作品でも観るけれどもね。
好みで言えば、荒削りでもいいから
生命の輝きを一筆に託す作品が好き。
一瞬の煌めき。
それはさておき、晩年遺作となる作品も最後に展示されていて。
画家としての気概を感じる展覧会だった。
生涯現役。
なかなか簡単にできるものではないね。
晩秋~初冬の京都。
寒さゆえに色づく紅を眺めて帰路に。
美しい時間がここにも☆
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