「従軍慰安婦」にすがりつく朝日新聞【阿比留瑠比】
WiLL 12月6日(金)16時24分配信 (有料記事)
反論してこない過去を断罪することで、自分が道徳的な高みにあるかのような満足を味わうのだろう。
憐れでみじめな自己愛人間というしかない。
それだけなら目を合わせないように気をつけて避ければいいだけだが、メディアにその手の人間が多いので放ってはおけない。特に慰安婦報道に関しては、火のないところに火をつけて薪をくべ、さらに団扇で風を送る類の輩があとを絶たないから始末が悪い。
なかでも最も罪深いのは、やはり朝日新聞だろう。朝日の一連の慰安婦報道がなければ、この問題が日韓間で政治問題化することもなく、根拠もなく慰安婦募集の強制性を認めて国益を甚だしく毀損した河野洋平官房長官談話も生まれなかった。
そして現在のように、日本が世界で「性奴隷(セックス・スレイブ)の国」と言われなき批判を浴び、海外に暮らす日本の子供たちが学校などで嫌がらせを受ける事態も当然なかったはずである。
現在、日韓関係が戦後最悪となった点でも、朝日が果たした役割は非常に大きい。
もちろん、慰安婦報道でさまざまな間違いをしでかしたのは朝日だけではない。筆者が所属する産経新聞も当初は、史実になく、どぎつい印象を与える「従軍慰安婦」という作家の造語を使用していた。
そこは我々も深く反省したいが、朝日にはさらに猛省を促したい。そして過去記事をきちんと検証・総括し、国民に謝罪してもらいたい。まあ実際には、そんな殊勝な姿勢を示すことは決してないだろうが……。
ともあれ、慰安婦問題がここまで拡大し、収拾がつかなくなった経緯を振り返るに際し、産経の視点で朝日の問題点を指摘するだけでは、説得力に欠けるかもしれない。そこでまず、今年十一月一日付の読売新聞の記事を紹介したい。そこにはこうある。
「日韓両国間の外交問題となったのは、一九九二(平成四)年の朝日新聞の報道が発端だ。旧日本軍に関し、『主として朝鮮人女性を挺身隊の名で強制連行した』などと事実関係を誤って報じた」
読売はまた、今年五月十四日付紙面でも、朝日について「戦時勤労動員制度の『女子挺身隊』を・慰安婦狩り・と誤って報じた」と指摘しているが、ライバル紙からの非難に、朝日が反論をしたという話は聞かない。
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阿比留瑠比
最終更新:12月6日(金)16時24分