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「キムチ表記、日本式が韓国式になり喜ぶのは低レベル」

「『Kimuchi』が『Kimchi』になった、といって喜ぶのは程度の低い反応」

 韓国の「キムジャン(越冬用のキムチ漬け)文化」が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された5日、文化財委員会無形文化遺産分科会のイム・ドンヒ委員長(69)=東国大碩座(せきざ)教授(寄付金によって研究活動を行えるよう大学の指定を受けた教授)=は「朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が自らキムチを漬ける行事を行うべきだろう」と述べた。民俗学者のイム委員長は、韓国の無形文化遺産登録の「生き証人」だ。2000年にユネスコで無形文化遺産選定国際審査委員団が設置されたとき、アジアで唯一の審査委員となり、05年には江陵端午祭の登録実現に向け奔走した。

 イム委員長は、海外の新聞に大々的なキムチの広告を掲載する動きについては「あまり好ましくないこと」と指摘した。「無形文化遺産の趣旨に合わないことだ。特定の食べ物をたくさん食べようと勧めるのではなく、ある国の文化が人類全体の文化にプラスとなるかというのがユネスコの精神。日本の『Kimuchi』ではなく韓国の『Kimchi』になった、といって喜ぶのも、ちょっと程度の低い反応だと思う」とイム委員長は語った。

 その上でイム委員長は「キムジャン文化には、集落単位で恵まれない隣人を助けるという韓国の伝統精神が息づいている」と話した。家族や親戚はもとより、隣人たちが助け合って、普段自分たちが必要とする量よりも多くのキムチを漬けるのがキムジャンだというわけだ。

 「大学生たちがキャンパスで自らキムチを漬け、近くの高齢者たちに持っていくという活動を実践するのはどうだろう。キムチが素晴らしい食べ物だということは、このような実践の中で自然に広まっていくものだ」

兪碩在(ユ・ソクチェ)記者
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