:2013/12/06 (金) 14:44
6日の東京市場は、円買いが一服している。ドル円は早朝の取引でやや売られた。前日までの米欧株が5日続落と調整色が強くなっていることを受けて、リスク回避的なムードもみられていた。しかし、前日NY市場安値101.62レベルはサポートされている。日経平均は64円安で寄り付いたものの、その後は底堅く推移し上げに転じる。仲値公示のタイミングも重なってドル円は101.98レベルまで反発。ただ、午前の上昇はここまでにとどまり、その後は101円台後半での揉み合い。米雇用統計の発表を控えて模様眺めムードが支配的だった。午後も揉み合いが続いていたが、GPIFに関する有識者会議の伊藤座長の発言で円安方向に振れている。運用資産の6割を占める国内債券の一部を直ちに売却し始めるべき、国内債中心のポートフォリオ見直しが一つの大きなテーマ、と述べた。外債運用への思惑もあってドル円は102円台に乗せ、一時102.14レベルと午前からの高値を更新している。
クロス円もドル円につれて水準を上げた。ユーロ円は139円台前半から半ばへ、ポンド円は166円台前半から後半へと上昇。豪ドル円は92円台前半での揉み合いに終始している。アジア株は総じて軟調な推移で、前日の米欧株の下落が響いている。