秘密保護法案:強行採決に「怒」 市民や研究者、芸術家ら

毎日新聞 2013年12月06日 13時22分(最終更新 12月06日 13時48分)

 特定秘密保護法案に対しては、国内外のさまざまな組織や団体からも反対や懸念の声が寄せられている。

 ピレイ・国連人権高等弁務官が「政府が不都合な情報を秘密扱いする可能性がある」と懸念を表明したことは、国会審議でも波紋を広げた。

 国内では市民団体、研究者団体による反対運動が活発化している。

 11月26日に衆院で採決が強行されて以降は映画監督や音楽家など、表現者たちからの異議も相次いでいる。5日の参院委員会採決後には、歌手の宇崎竜童さんが「DON’T CONTROL ME」(私を管理するな)とのメッセージを発表した。

 一方、5日の参院国家安全保障特別委員会で、特定秘密保護法案が強行採決されたことを受け、国会周辺には6日朝から法案に反対する市民が集まり「こんな政治はいらない」と怒りが渦巻いた。

 「怒」「絶対廃案」などと書かれた旗やプラカードを掲げ、市民らは国会に向けて猛抗議。6日午後にも開かれる予定の参院本会議で採決し、可決される可能性を危惧して「強行採決、絶対反対」と声を上げた。【日下部聡、斎川瞳】

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