秘密保護法案:ドタバタぶり露呈…参院委審議

毎日新聞 2013年12月04日 23時33分(最終更新 12月05日 00時39分)

参院国家安全保障特別委員会で、民主党の福山哲郎理事の質問に答える安倍晋三首相=国会内で2013年12月4日午前10時47分、梅村直承撮影
参院国家安全保障特別委員会で、民主党の福山哲郎理事の質問に答える安倍晋三首相=国会内で2013年12月4日午前10時47分、梅村直承撮影

 衆院の修正協議では「必要な措置を講ずる」と定めた付則が加えられた。しかし、実現のハードルは高い。国会法や議院規則を改正して、非公開の「秘密会」設置のために、出席議員に守秘義務を課す必要がある。憲法が国会議員に保障する院内の発言に責任を問われない規定を制限することになるため、異論が出るのは確実だ。しかも審議する議院運営委員会は「全会一致が望ましい」(衆院事務局)。修正に加わった山田宏衆院議員(維新)も「法案を作る以上に大変だ」と認める。

 南部義典・慶応大大学院法学研究科講師は「法案が成立すれば、野党側から秘密の内容を追及される秘密会設置に与党側は消極的になる。議運は動かないだろう」と予想する。

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