羽生 SP首位 世界最高99.84点「ただただビックリ」 フィギュア
産経新聞 12月6日(金)7時55分配信
99・84点。得点を見た瞬間、羽生は声を上げてオーサー・コーチと抱き合った。「ただただビックリ」。従来のパトリック・チャンの得点を上回り、自身3度目のSP歴代最高をマーク。「自分の演技ができ、いい滑りだった」と笑った。
冒頭の4回転ジャンプを美しく決めると、勢いは最後まで止まらなかった。自己最高の95・37点だった先月のフランス杯を4点以上も上回った。表現力を示す演技構成点では5項目中3つで9点を超える好評価を獲得、得点を積み上げた。
SPの曲は昨季と同じ「パリの散歩道」。今季GP初戦のスケートカナダでは80・40点の船出だったが、フランス杯で伸ばし、そして100点にグッと近づいた。「集中して滑ることができている」。“熟成”は順調に進んでいるようだ。
滑走直後の高い自己分析力には驚く。3つのスピンのうち1つがレベル3で、最高のレベル4に届かなかった。「課題。その前のステップから少しよろけていた」と苦笑し、「もっと、もっと丁寧に滑っていきたい」と反省も忘れなかった。
7日で19歳になる。6日のフリーは18歳で迎える最後の演技だ。「ファイナルで18歳最後のフリーができるのはうれしい。楽しみたい」。スケートカナダ、フランス杯で2連敗しているチャンの上を行き、18歳を締めくくるつもりでいる。(榊輝朗)
最終更新:12月6日(金)8時35分
読み込み中…