【フィギュア】真央「今季一番」の3回転半で首位発進
スポーツ報知 12月6日(金)7時4分配信
◆フィギュアスケート GPファイナル第1日(5日・マリンメッセ福岡) グランプリ(GP)シリーズ6戦の成績上位6人による「五輪前哨戦」が開幕。女子最多タイとなる4度目の優勝を狙う浅田真央(23)=中京大=はショートプログラム(SP)でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)が回転不足を取られたが、72・36点で首位発進した。男子SPでは羽生結弦(18)=ANA=は世界歴代最高の99・84点でトップ。織田信成(26)=関大大学院=が3位、町田樹(23)=関大=は最下位6位と出遅れた。
リンクに上がり、名前をコールされてから約50秒。濃淡の紫色が映える新衣装に身を包み、気持ちを落ち着かせた真央は可れんなピアノに合わせて滑り出した。冒頭で挑んだ3回転半は両足着氷が続いていたが、しっかり右足で着氷。演技後は満面の笑みで、総立ちの客席に向かって両手でガッツポーズした。
実際は3回転半の回転が足りないと判定され、減点された。それでも真央は「感覚としては今季一番ベスト。アクセルをきれいに跳べたのは今回が初めて。今日はアクセルを降りることを目標にしていたので達成できて良かった」。大技を組み込む高難度構成を完璧に近い形で滑りきり、前向きな言葉があふれた。
基礎点が「8・5」と高い3回転半は五輪のメダル争いで欠かせない。バンクーバー五輪後の10―11年シーズン以降はジャンプの改造に着手したため成功率が落ち、昨季前半は演技構成から外したが、今季は初戦から挑戦できるようになった。「3年間ずっとスケートとジャンプを一から見直したことが実になっている。スケート靴を軽くしたのも多少影響がある」と真央は言う。上下動のない滑りを追求し、踏み切りで体が沈み込む癖を修正。スケート靴のエッジ(刃)も昨季より100グラム軽量化したことで、ジャンプも軽くなった。
それでも今季初戦のジャパンオープンとGP2戦では、着氷が両足気味になり減点。11月のNHK杯のフリー直後は佐藤信夫コーチに向かって「足ついちゃった〜」と苦笑いを浮かべる一幕もあった。この日も回転不足で減点されたが、右足一本でしっかり降りられた。佐藤コーチも「かなり流れのいいジャンプになった。(回転不足も)我々の肉眼からすれば良かった」と評価した。
7日のフリーは4季ぶりに2回の3回転半に挑む。「回転不足を気にしないで、やってきたことを信じればできると思う」。集大成となるソチへ着実な前進を続けながら、現役最後のファイナルで金メダルを狙う。
最終更新:12月6日(金)7時4分
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