真央「やった」 今季初“満足”アクセルでSP首位!
スポニチアネックス 12月6日(金)7時2分配信
◇フィギュアスケートGPファイナル第1日(2013年12月5日 マリンメッセ福岡)
大技に手応え十分だ。女子ショートプログラム(SP)で、浅田真央(23=中京大)が72・36点で首位に立った。冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は回転不足だったが、今季一番のクリーンな着氷。納得のスマイルを浮かべた浅田は、7日のフリーでファイナル4勝目を目指す。
確かな手応えが、今季一番のスマイルにつながった。柔らかなピアノの旋律に乗って、浅田が力強く踏み切った。冒頭のトリプルアクセル。空中で鋭く回り、氷上に降り立った。わずかに回転不足の判定だったが、演技後は珍しく大きなアクションで喜び爆発だ。佐藤信夫コーチに迎えられると、「やった」とまた笑う。72・36点で首位発進。ジャッジは厳しかったが、「凄く満足。凄くいい感じで跳べたし、(回転不足は)あまり気にしていない」と充実感を漂わせた。
シーズン終盤まで大技を封印した昨季と違い、今季は初戦から投入。ジャパン・オープンとGPシリーズ2戦では、回転は認定されても両足着氷や着氷が乱れるジャンプが目立った。「きっちり跳ぶこと」を目標にしていた今大会。一番クリーンな着氷だったからこそ、回転不足と判定されても満足感に浸ることができた。昨季と今季の決定的な差は、自らの感覚に表れている。練習から「体が“いける”と思った時は、絶対にいける」という。今季から使用する、片足約100グラム軽量化されたスケート靴も、浅田を後押ししている。
今季GP2戦では藤色一色の衣装だったが、この日は藤色をベースに濃い紫が入ったものを着用。「濃い色もいいなと思っていた。色合いも大好き」。衣装を替えたのは、戦略的な意味合いもある。黒など強い色の衣装を着た選手と公式練習で同じリンクに立つと、ややインパクトに欠ける印象があった。佐藤久美子コーチらスタッフ、振り付けを担当したニコル氏らが話し合って新衣装を作製。ソチ五輪で着用する衣装は未定だが、技術面だけでなく、夢舞台に最も映える勝負服の準備も着々と進んでいる。
SP首位発進でスルツカヤに並ぶ史上最多のファイナル4勝目に王手。ソチ五輪開幕まであと2カ月となる、7日のフリーではバンクーバー五輪シーズン以来、4季ぶりにトリプルアクセル2発に挑戦する可能性が高い。「きょう(5日)は良かったので、この気持ちをそのままフリーに持っていけたらいい。やってきたことを信じてやれば、やれると思う」。アクセル全開の瞬間は、すぐそこだ。
◆浅田の今季GPシリーズ
★10月スケートアメリカ SPのトリプルアクセルは着氷がやや乱れたものの、73・18点をマークして首位発進。フリーの大技は激しく転倒して臀部(でんぶ)を強打した。他のジャンプでもミスがあったものの、131・37点。合計204・55点で優勝し、ファイナルを含めたGP全7大会制覇を達成した。
★11月NHK杯 スケートアメリカ後にSPを手直しし、表現力を示す5項目の演技点で自己ベスト、SPは71・26点。フリーの136・33点、合計の207・59点はともに自己ベストで、クワン(米国)に並んで歴代2位となるGP通算13勝目。
最終更新:12月6日(金)7時2分
Yahoo!ニュース関連記事
- SP首位・浅田真央が挑むキム・ヨナ潰しの“大ギャンブル”写真(日刊ゲンダイ)15時34分
- 首位の真央、トリプルアクセル「いけると思う」写真(読売新聞)9時53分
- 真央SP首位!回転不足も「今季のアクセルの中で一番良かった」写真(デイリースポーツ)9時1分
- 浅田が首位発進! 「良い感じで跳ぶことができた」 GPファイナル写真(AFP=時事)8時58分
- フィギュア=GPファイナルSPで羽生が世界最高点、浅田もトップ写真(ロイター)8時58分
WEBで話題の関連記事
※Buzzは自動抽出された記事です。
読み込み中…