特定秘密保護法案が5日、参院の国家安全保障特別委員会で採決され、自民、公明党による賛成多数で可決し、6日にも本会議で成立する運びだ。大荒れが予想された強行採決は、自民党の傲慢さだけが際立つワンサイドとなった。
強行採決のサインプレーは自民党の“肉弾派ライン”だった。委員会筆頭理事で“ヒゲの隊長”こと元陸上自衛官の佐藤正久参院議員(53)のゴーサインに、質問中だった元航空自衛官の宇都隆史参院議員(39)が突然、着席。すると巨人などで主砲を務めた石井浩郎参院議員(49)が挙手し、質疑を打ち切る動議を提出した。
虚を突かれた野党議員は、すぐさま中川雅治委員長(66)に詰め寄り、取り囲んだが後の祭り。怒号が飛び交い、中川委員長の声は何も聞こえないものの自民、公明の賛成多数で可決した。野党側は採決無効を主張し、その理由の一つに「石井氏は挙手した際“議長”と叫んだ。ここは委員会ですから正しくは“委員長”。動議そのものが成立しない」と物言いをつけたが、石井氏は本紙に「濡れ衣もいいところ。私はしっかり“委員長”と言いました」と釈明。“疑惑の動議”で禍根を残した。
野党側から「暴走」「横暴」とやゆされながらも自民党側は悪びれた様子は全くない。この日は朝4時まで及んだ徹夜国会明けとあって、脇雅史参院幹事長(68)は「しばらく休んでゆっくり寝て、またしかるべき時に採決すればいい。それを10日でも20日でも繰り返せば自然と終わる」と余裕しゃくしゃく。
国会周辺では1000人以上が繰り出して抗議デモが行われたが、溝手顕正参院会長(71)は「正義と数が負けるはずがない」と豪語。さらに国対幹部は1年生議員に対し「まだまだ声が足りない。しっかりとしたヤジ、不規則発言を登壇者に浴びせかけてください」と指導するあり様で“熟慮の参院”“良識の府”といわれた姿勢はみじんもなかった。
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