韓国の“キムチ・ナショナリズム”は最高潮! 和食が無形文化遺産
夕刊フジ 12月5日(木)16時56分配信
和食が無形文化遺産に−。アゼルバイジャン・バクーで開かれている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の政府間委員会は4日、日本が推薦していた「和食 日本人の伝統的な食文化」を、無形文化遺産に登録することを決めた。一方、お隣の韓国の「キムチとキムチ文化」は5日に登録が決定する見通しで、韓国では日本への対抗心もあり“キムチ・ナショナリズム”が最高潮となっている。
「和食」は、政府が昨年3月に記載提案書を提出。「四季や地理的多様性による新鮮な山海の幸」「自然の美しさを表した盛り付け」「正月や田植えなどとの密接な関係」をアピールし、今年10月にユネスコの補助機関である事前審査で「登録」を勧告されていた。国内の無形文化遺産登録は22件目で、食の分野での登録は初めてとなる。
文化庁によると、ユネスコの政府間委員会は「自然の尊重という精神に関連している」などと評価した。
政府間委員会は5日も開かれ、韓国のキムチ文化のほか、「トルココーヒーの文化と伝統」が審査される。
キムチ文化も10月に、事前審査で「登録」を勧告されており、韓国内では「登録は確実」と盛り上がりをみせている。
韓国紙、中央日報は同月に「これまで韓日間で繰り広げられた別名『キムチ戦争』で韓国の位置付けを固める成果として評価できる」と報道。
世界で流通しているキムチは、自然発酵させる韓国式と浅漬けタイプの日本式があり、1996年に国際食品規格委員会が日本式を国際標準にしようとして、韓国が猛反発。瀬戸際で韓国式が標準になった経緯があり、キムチ文化の登録を、第2の“日韓戦の勝利”と位置づけたのだ。
だが、韓国のキムチ市場は悲惨な状態。安価な中国産キムチが多く輸入され、最大のお得意先である日本への輸出量が激減したことなどから、輸出額が輸入額を下回る「キムチの貿易赤字」に陥っている。
食を始めいろいろな文化でナショナリズムをあおる韓国。その足元はぐらついている。
最終更新:12月5日(木)17時11分
読み込み中…