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松島水族館15年春、閉館 跡地に海の学習施設
 | 松島の観光スポットとして親しまれているマリンピア松島水族館 |
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宮城県松島町のマリンピア松島水族館(西條直彦社長)が2015年春をめどに閉館することが8日、分かった。西條社長が同日、同館内に新設した「かき小屋」のオープニングセレモニーで明らかにした。運営母体の仙台急行(仙台市)は、水族館の跡地に海をテーマにした社会教育施設を建設する。
松島水族館は、15年春に仙台市宮城野区で開業予定の「仙台水族館」(仮称)と業務委託契約を結び、44人の職員のうち飼育担当の約20人と飼育魚類を移す。閉館は、仙台水族館のオープンに合わせたスケジュールとなる。
松島水族館の建物は解体し、跡地に新しい施設を建設する。構想によると、新施設は松島湾の海の生き物や海藻類などを展示し、体験学習などができる社会教育施設としての性格を持たせる。新鮮な海の幸を味わえるレストランなども備える。残った職員が中心に業務に当たるという。
同水族館は1927年に開館。第2次世界大戦の影響で一時閉鎖したが、50年に再開した。69年、仙台急行が経営を引き継いだ。
マンボウの長期飼育で世界記録を更新した84年には年間入場者が83万人に達した。施設の老朽化などで仙台港後背地に移転予定だったが、10年に断念した。
西條社長は「長い間、水族館として親しまれたこの地で、再び海の魅力を伝えたい。漁業と観光などを結びつける6次化産業を目指す」と語る。
2013年11月09日土曜日
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