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【東京】留学生の力地域に生かす 明大生、中野区に政策提言
今年四月に明治大学国際日本学部が移転して来た中野区のJR中野駅北口周辺で、外国人留学生の行き来が増えている。これを受け、明治大の学生たちが四日、同大中野キャンパスで、留学生と近隣の住民の両方が過ごしやすい街を考える「多文化共生フォーラム」を開いた。 (杉戸祐子) 学生と区民ら約百三十人に加え、田中大輔区長も参加。「語学講座などで留学生の力を地域に生かす」「駅周辺を東京の多文化共生のモデル地区にする」といった提言が出された。 中野駅の周辺では来年四月に早稲田大の国際学生寮がオープン予定。行き交う外国人留学生がますます増えると見込まれる。 フォーラムは明治大国際日本学部の山脇啓造教授の授業の一環。留学生らへのアンケートを通じて分かった課題や、全国各地の取り組みが紹介された。 その上で、学生たちは「ごみ集積所の外国語表記を増やす」「区報の外国語版を充実させる」「日本での雇用機会確保のため、日本語や資格の習得の支援を行う」などの改善策を挙げた。 田中区長と留学生らによる公開討論会では、韓国人留学生の李受美(イスミ)さん(23)が「留学生の力を地域に生かすため、母国の言語や文化を教える無料講座を開き、交流の場を作りたい」と述べた。 田中区長は「留学生が地域貢献に関心を持っていることを前向きに受け止めたい」。山脇教授は「多様な人々の力をどう生かすかを議論でき、意義があった」と話した。 PR情報
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