口腔がんとは

大口

口腔がんとは、その名の通り口腔内、つまり口の中にできる悪性腫瘍の総称です。
悪性腫瘍つまり癌は体内の様々なところに発症する可能性がありますが、口腔内に発症する確率は全悪性腫瘍の中で1~5%と言われています。
因みに東南アジアなど噛みタバコの習慣のある国では非常に発症率が高く、約30%に上ると言われています。
口腔がんは生命に関わる重大な疾患であることは勿論、生活するに当たって重要な役目を果たす「食べること」「話すこと」「呼吸すること」といった機能が損なわれる為、深刻な問題になります。

上記の通り、「口腔がん」は総称ですので、口の中のどの部位に癌が発症するかで更に細かく名称が分けられます。
その中でも日本で最も多いのが舌にできる「舌癌」で、口腔がんの約60%を占めているそうです。
これは舌の前3分の2までのところ、それも主に歯の当たりやすい舌の側縁部や裏側に多く発症する癌で、その為口を開けた時に肉眼でも見えることから、比較的発見しやすい癌とも言えます。
しかし口内炎などと似たような症状であるため、癌だと気付かず見逃してしまうことも多く、しかも舌癌の場合は初期からリンパ節への転移が起こりやすいこともあって、注意していないと非常に危険でもあります。

次に日本において多く見られるのは歯肉つまり歯茎にできる「歯肉癌」です。
上あごよりも下あごの臼歯部分の歯茎に発生することが多く、しかも下あご部分の歯肉癌の方がリンパ節へ転移しやすいと言われています。
また歯周病や虫歯で炎症を繰り返している部分、あるいは合わない入れ歯の下の粘膜部分に発症するケースも多いようです。
ですから大体40才からの発症が多いとされています。
歯肉癌も他の疾患、例えば歯周病などと症状が似ているために気付かれず発見が遅れてしまうこともあります。

更に下あごの歯肉と舌の間、下の奥、裏側にあたる部分にできる癌を「口腔底癌」と呼びます。
これも歯肉癌同様日本において比較的多く見られる口腔がんですが、特に男女比率で言うと4:1と男性に多いと言われています。
口腔底癌は舌や歯肉に接している為、そちらへ転移しやすい傾向にあります。

その他にも口腔がんとして、頬粘膜癌・硬口蓋癌・口唇癌といったものが挙げられます。

がん治療の方法を探す

その他の記事

がん情報はこちら

がん情報Links
皮膚がん口腔がん舌がん喉頭がん食道がん肺がん胃がん大腸がん肝臓がん腎臓がん膵臓がん胆嚢がん乳がん子宮がん子宮頸がん卵巣がん膀胱がん前立腺がん

pagetop