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あんぽ柿の出荷 3年ぶりに再開 福島・県北

3年ぶりに出荷が再開されたあんぽ柿。検査パスの証明シールが貼られた

 福島第1原発事故で加工を自粛していた福島県北地方のあんぽ柿の出荷が5日、3年ぶりに再開された。
 伊達市の梁川共選場には加工農家から約100キログラムのあんぽ柿が持ち込まれた。1パックずつ放射性物質検査をして、全て1キログラム当たり100ベクレルの基準値を下回った。検査パスを証明するシールが貼られ、出荷された。
 同市の農家岡崎邦広さん(39)は「2年間待ってくれた消費者に早く届けたい」と話した。
 県北地方のあんぽ柿は、干す過程で放射性物質が濃縮されて基準値をオーバーし、2011年から2年連続で加工自粛になった。ことしは伊達、国見、桑折の産地3市町で幼い実の放射性物質を調べ、10ベクレル以下なら加工を認めた。
 伊達みらい農協の須田淳一営農生活部長は「加工を再開できた農家は半数にすぎず、まだ復活とは言えない。来年は加工できる農家をもっと増やしたい」と話した。


2013年12月06日金曜日

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