宮城県多賀城市はJR仙石線多賀城駅前に2015年夏完成予定の再開発ビルに移転する市立図書館への指定管理者制度の導入を決めた。レンタル大手TSUTAYA(ツタヤ)を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC、東京)を指定管理者に選ぶ方針も決定した。
いずれも市議会の議決を経て来年度にも正式決定する。
制度導入とCCCを指定管理者とする方針は、市教委が11月22日策定した第2次図書館基本計画と図書館移転計画に盛り込まれた。
同社は図書館を中心とした文化交流拠整備に関して連携協定を市と結んでいる。
市教委は公募手続きを経ずに同社を指定管理者とする理由について「CCCは同じビルに書店を出す。サービス向上のためノウハウを活用したい」と説明した。市直営に関しては人件費などから難しいと判断したという。
策定された移転計画によると、開館時間は午前9時〜午後9時半で、休館日は各月末と年末年始。正職員を現行の倍の16人と想定する。
市は7月にCCCと協定を結んだ際、図書館の運営形態はあらためて検討すると説明していた。