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【プロ野球】

マー 大リーグへの道開けた 年棒高騰で交渉長期化必至

2013年12月6日 紙面から

 難航した新ポスティングシステム交渉に、ようやく出口が見えてきた。歓喜の日本一から約1カ月。楽天・田中のメジャー行きが一歩前進した格好だが、移籍実現までには、まだまだ障害が待ち受けている。

 三木谷オーナーはじめ楽天首脳も田中のメジャー挑戦には容認の意向を示してきたが、それも上限が設定される以前の話。3日の12球団代表者会議でも、楽天が最後まで上限設定には難色を示していたというが、当該球団とすれば当然の話だろう。

 仮に楽天が許可した場合も入札競合は必至。そうなればフリーエージェント(FA)に近い状況になる。そもそも昨年6月、MLBが制度の見直しを要求してきた背景には、入札額の高騰があった。上限設定は、資金力の乏しい球団の入札を可能にするが、一方で資金力の豊富な球団は、落札に必要だった資金を選手の年俸などに回すことができ、新たなマネーゲームを生むことにもなりかねない。

 複数球団による争奪戦が長引けば、それだけ田中のメジャー挑戦への準備も遅れることになる。制度が成立しても、大変なのはそれから。田中がメジャー挑戦の夢をかなえ、太平洋を渡るまでには、まだ一山も二山もありそうだ。 (小林孝一郎)

 

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