故障中の主力FWに代わって新潟戦で先発が予想されるFW矢野=トヨタスポーツセンターで(木村尚公撮影)
|
 |
名古屋グランパスの今季最終戦となる新潟戦(7日・東北電ス)で、主力が軒並み不在となる可能性が出てきた。出場停止のDF闘莉王に加え、FWケネディ、玉田らも故障で欠場が濃厚。退任するストイコビッチ監督のラストマッチは、代わりに出場する選手も含めて真のチーム力が試される。
ピクシーの監督ラストマッチは簡単にはいきそうにない。右ふくらはぎに痛みを抱えているケネディが5日の練習を回避。腰痛の玉田もリハビリに専念している。ケネディは「新潟にはおそらく行かない。ラストゲームでリスクを負いたくない」と欠場を示唆。新潟戦ではツートップがそろって不在となる。
守備ラインもピンチだ。累積警告で出場停止の闘莉王に加え、4日に左足を痛めたDFダニエルも新潟戦は絶望的。DF増川も右ひざの調子が思わしくなく、「痛みはある。試合は明日(6日)の様子を見て」と慎重だ。主力センターバックが全滅状態で新潟戦を迎える可能性がある。
ストイコビッチ監督を白星で送り出すため、代役となる選手の奮起は不可欠だ。ルーキーDF牟田は「最後にチャンスをもらえるのなら、精いっぱいやる」。開幕スタメンに抜てきされるなど7試合に起用されたが勝利がなく、勝って指揮官に恩返しをしたいところ。DFでは本多やニッキの出場も有力だ。
FWには矢野が6試合ぶりに先発起用されそう。新潟は昨季まで在籍した古巣。慣れ親しんだスタジアムへの“里帰り”となる。「新潟でいいプレーをしたい。得点を取っていい仕事ができれば」と意欲を語った。
3年前の優勝はベンチメンバーを含めた総合力で達成できた。チームリーダーのMF小川は「代わりに出る選手は思いきってプレーできるはず。今のメンバーでできるのも最後。楽しんで勝ちたい」。総力戦でピクシーの花道を飾る。 (木村尚公)
この記事を印刷する