東日本大震災:宗教が果たした役割とは 不安な夜、頼り、支えられ

2013年11月21日

300人を超える住民が犠牲になった宮城県東松島市野蒜地区。全国から集まった青年僧侶約300人が巡礼、鎮魂の読経が海岸に響いた=2013年11月13日、小川昌宏撮影
300人を超える住民が犠牲になった宮城県東松島市野蒜地区。全国から集まった青年僧侶約300人が巡礼、鎮魂の読経が海岸に響いた=2013年11月13日、小川昌宏撮影

 東京に暮らす3人はすぐに企画案を立て、つてをたどって浄土宗光琳寺(宇都宮市)の井上広法副住職(34)に行きついた。回答するのは宗派を超えた僧侶50人だ。

 1995年から始まった「学生宗教意識調査」(「宗教と社会」学会・宗教意識調査プロジェクト)によると、2012年の調査で非宗教系大学に通う学生1708人のうち、「信仰を持っている」「信仰は持っていないが、宗教に関心がある」が計58・1%と半数を超え、これまでで最も高い数字を示した。

 震災以降、宗教入門書がよく売れた。例えば、11年5月刊の橋爪大三郎、大澤真幸共著「ふしぎなキリスト教」(講談社現代新書)は30万部だ。社会学者の大澤さんは「現代人は宗教心を持っていないと感じている人は多いが、人間は生きることに意味付けや説明を求めるもの。不幸が起きると、それに初めて気づく」と話す。しかしその一方で、「問いはあるのに宗教はまだ答えきれていないように見える」と現状を分析している。

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 ◇関連サイトのアドレス

 仏事や生きる上での悩みなどに僧侶が答える「hasunoha(ハスノハ)」(http://hasunoha.jp)

 避難所や宗教施設をまとめた日本最大の「未来共生災害救援マップ」(http://www.respect-relief.net/)

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