特定秘密保護法案 本会議採決は6日に12月5日 22時37分
今の国会の焦点である特定秘密保護法案は、参議院の特別委員会で、与党側が質疑を打ち切る動議を提出して採決された結果、自民・公明両党の賛成多数で可決されました。
これを受けて5日夜、参議院本会議が開かれましたが、ほかの法案などの採決が行われて休憩となり、特定秘密保護法案の採決は、会期末の6日に持ち越しとなりました。
特定秘密保護法案を審議してきた参議院の特別委員会は、5日午後1時から質疑を行いました。
このなかで菅官房長官は、「特定秘密」の指定の妥当性をチェックする新たな機関について、「法律の施行までに内閣府に20人規模の『情報保全監察室』を設置して業務を開始したい。できるかぎり『情報保全監察室』を『局』に格上げすることを約束する」と述べました。
また、菅官房長官は「情報保全監察室」の業務を検証しながら、法的にも高度な独立性を備えた機関に移行させるため、「内閣府設置法」などの改正を検討する考えを示しました。
そして午後4時すぎ、与党側が「審議は十分に尽くされた」として、質疑を打ち切る動議を提出し、民主党など野党側の委員が委員長席を囲んで激しく抗議するなか、採決が行われました。
その結果、特定秘密保護法案は、自民・公明両党の賛成多数で可決されました。
衆議院で与党側と修正合意していた日本維新の会とみんなの党は、「審議が尽くされたとは言えず、野党側の反対を押し切って採決に踏み切るのは強引だ」などとして、採決を前に委員会を退席しました。
法案が特別委員会で可決されたのを受けて、参議院議院運営委員会の理事会が開かれ、法案の取り扱いを巡って与野党が協議しましたがまとまらず、委員会で採決が行われた結果、与党側の賛成多数で法案を本会議に緊急上程することが決まりました。
そして、5日夜9時20分から開かれた参議院本会議では、民主党が「委員会運営が一方的だ」として提出した石井みどり参議院厚生労働委員長の解任決議案の採決が行われて与党側の反対多数で否決されたほか、ほかの法案の採決が行われて5日夜10時半すぎに休憩となり、特定秘密保護法案の採決は会期末の6日に持ち越しになりました。
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