人権の尊重を基本に 亀岡市教委、教育振興基本計画を初策定
亀岡市教育委員会はこのほど、市が目指す学校教育や生涯学習の方向性をまとめた「市教育振興基本計画」を初めて策定した。2020年度までの8年間が対象期間。人権尊重を柱に「生きる力の育成」など六つの重点目標を設定し、学力診断テストの点数アップなど具体的な目標や関係機関の役割を列挙した。
2006年の教育基本法改正で市町村単位でも中長期的な計画を作るよう定められた。亀岡市では、近年の府の学力診断テストで小中学校とも平均正答数が府平均を下回った。中学校進学時の変化に戸惑う「中1ギャップ」などの全国的な課題も踏まえ、昨年から策定作業を続けてきた。
人権の尊重を基本とし、▽生きる力の育成▽ふるさとを愛する心の育成▽生涯学習活動の推進-など六つの重点目標を掲げた。「生きる力の育成」の目標値として府学力診断テストの成績向上や不登校児童生徒の割合の減少などを例示。「生涯学習活動の推進」では図書館の貸し出し冊数増加などを挙げた。
少子化を踏まえ、「校区の見直しも含めて適正な学校規模を検討する」との見通しを明記した。いじめや不登校には、「道徳教育の充実や情報教育を充実する」との方針を示した。
市教委は、基本計画の内容をまとめた冊子を作成し、市内の小中学校と市立2幼稚園の全保護者に送った。市のホームページや市役所1階市民情報コーナーでも閲覧できる。問い合わせは市教委教育総務課TEL0771(25)5052。
【 2013年12月05日 11時12分 】