【ヨハネスブルク=杉山正】南アフリカの反アパルトヘイト(人種隔離)闘争の元指導者でノーベル平和賞受賞者ネルソン・マンデラ元大統領が5日午後8時50分(日本時間6日未明)、ヨハネスブルクの自宅で家族にみとられながら死去した。95歳だった。ズマ大統領が5日、国営テレビで発表した。

 27年半に及ぶ獄中生活を経て、旧白人政権との対話を通じ民主化を実現した。新生南アフリカの大統領を務め、人種・民族間の和解を推し進めた。

 マンデラ氏は今年6月、肺の感染症のために首都プレトリアの病院に緊急入院した。9月に自宅に戻り、治療を続けていた。