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ラーメンを語り出したら止まらない!会社帰りも休日もラーメン三昧のOL本谷亜紀が女子にウケるラーメンをナビゲート

匠屋

2013.12.06

テーマ「宴会で疲れた胃にも美味しいラーメン」

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透き通ったスープと大きい梅干し。味玉と比べてもその大きさがわかりますよね


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梅干し好きの私にはたまらないラーメンです! いただきます!

 先日は久々のゆっくりとした休日だったので、紅葉狩りに行ってきました。青空に映える真っ赤な葉の色はまさに今がピーク。葉が落ち始めている箇所もあり、いよいよ本格的な冬の訪れを感じました。
もう12月。今年もあと1ヶ月ですね。師走は忘年会などで飲み会が多い季節です。そんな時にじんわりと体を癒してくれるラーメンを今月はご紹介します。
 錦糸町にある匠屋は駅前の喧騒から少し外れた場所にあります。店内はテーブル席がメインの落ち着くつくり。笑顔が素敵な女将さんが出迎えてくれます。


kasuya

 オープンしたてでお客さんが少なかった時代も「笑顔」は絶やさなかったという店主の粕谷さん。
 この笑顔を見ると、梅塩らーめんを食べた時同様、ホッとしますね。

 こちらのお店ではあるラーメンを出して、話題となっています。それは「梅塩らーめん」(780円)です。今回は味玉(100円)をトッピングしました。今でこそ梅干しがのったラーメンは多いものの、98年の創業当時、ラーメンに初めて南高梅をのせ話題になったそうです。
 スープは驚くほど透明で、下の麺までよく見えます。鶏ガラベースのスープに昆布や干し椎茸の旨みがとてもよく出ていて、透明なのに「濃い」スープです。そこに沖縄産の「粟國の塩」をメインに2種類の天然塩をブレンドしています。じんわりと感じる塩の旨みは寒い日の体を温めてくれます。すっと喉を通るとき、ほっと心がほぐれていくようです。
 また麺は平打ちの細麺で縮れているものを使用しています。細麺ながらもしっかりと歯ごたえのある麺です。
 トッピングにはデフォルトでメンマ、ネギ、わかめ、チャーシュー、梅干しがのっています。この梅干しは契約農家直送の天然塩だけでつけた紀州南高梅です。皮が薄く肉厚で、あまりの美味しさにこのまま食べてしまいそうになります。半分ほどそのままラーメンを食べて、途中から麺に梅干しを崩してあえるのがおすすめだそうです。酸味と甘みがプラスされてスープが更にすっきりとした味わいに変化しました。ちなみに私は個人的にも梅干しのお取り寄せをするくらい、梅干しが大好きなのでこのラーメンは本当に美味しかったです。
 梅塩らーめんは店主さんが「疲れている時でもサラサラっとラーメンを食べたい」という思いで、お茶漬けからヒントを得て作ったそうです。まさにこの季節にぴったりのラーメンですね。
 飲んだあとにも、飲んだ翌日にも優しいラーメンでした。


  • shio

    沖縄産「粟國の塩」。“いのちは海から”の言葉通り、疲れた体を癒やしてくれます

  • manga

    雑誌への掲載は数知れず。漫画にも登場したことがあります!著名人のサインもいっぱい!

  • umeboshi

    余計な調味料は使用せず、塩だけでつけられた梅干し。ネットを駆使し、探しに探して見つけたとか。

  • gochi

     塩味のスープが、体に染み込んできました。梅干しの溶かし具合で味が変わってくるので飽きずに最後まで美味しく頂きました!

匠屋
住所 東京都墨田区太平3-9-9
TEL 03-3625-7944
営業時間 11:00~15:00、17:30~22:00(夜営業は金・土・日・祝のみ)
定休日 火(祝日のときは昼・夜とも営業)

本谷亜紀

本谷亜紀1988年埼玉県生まれ。幼少よりラーメンに親しみ、高校時代に食べ歩きを始める。大学入学後は、食べ歩きサークルを主宰する傍ら、2010年より『お願い!ランキング』(テレビ朝日系)で”ラーメン女子大生”として活動を開始。大学卒業後はラーメン評論家としての活動を本格化。
昨年は、らあめん花月嵐の期間限定メニュー「ベジラーメン菜菜」をプロデュースした他、「森田一義アワー 笑っていいとも!」のコーナー「私立 その道のプロ高校」において「ラーメンまる秘攻略術」と題し、2週連続で講師役を務め、さらには、FRIDAY、グランドジャンプ『ラーメンOL本谷亜紀の麺活!!』で連載を受け持つなど幅広く活動。
「ラーメンは美味しく楽しく」がモットー。年間350杯程度を食す。[著書]『日本初の[女性ラーメン評論家]になっちゃいました!』(扶桑社)
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