志賀原発周辺の断層を調査していた原発に反対する市民グループのメンバーなどが会見し、原発からおよそ1キロの距離にある福浦断層が「活断層である」と主張しました。会見を行ったのは原発に反対する県内4つの市民グループのメンバーで、去年から志賀原発周辺の地層を調べていた新潟大学の立石雅昭名誉教授がこれまでの調査結果を報告しました。この中で立石名誉教授は原発の東およそ1キロにある福浦断層について、「地層の年代特定は困難である」としながらもことし7月に国が定めた活断層の認定基準である「40万年前以降に活動した断層」であることは明らかだと主張しました。市民グループのメンバーはこの調査結果を5日、原子力規制委員会の志賀事務所に提出したほか、6日、北陸電力石川支店を訪れて申し入れを行うことにしています。福浦断層をめぐって北陸電力は「これまでの調査から原発の安全性に影響がない」としています。一方で北陸電力は現在、規制委員会の指示を受けて福浦断層を含む周辺の断層の活動性について調査を行っていて、今月下旬に結果を公表するとしています。
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