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政治
【社説検証】特定秘密保護法案 「法整備は不可欠」と産読 3紙が「成立反対」を表明
2013.12.4 13:45
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朝日は「この法案の問題の本質は、何が秘密に指定されているのかがわからないという『秘密についての秘密』にある」とかねての主張を繰り返した。「大量の秘密の指定は、実質的に官僚の裁量に委ねられる。それが妥当であるのか、いつまで秘密にしておくべきなのかを、中立の立場から絶え間なく監視し、是正を求める権限をもった機関はつくられそうにない」という。安倍晋三首相はその任に当たる第三者機関について「設置すべきだと考えている」と答弁しているが、「実現する保証は全くない」と切り捨てた。
論戦は参院に舞台を移した。産経、読売がもろ手を挙げて法案を歓迎しているわけではない。言論の自由、知る権利への国民の不安を払拭するためなお、政府の丁寧な説明と、与野党による真摯(しんし)な議論が求められている。(内畠嗣雅)
◇
■特定秘密保護法案の衆院可決を受けた社説
産経
・成立に向け大きな前進だ
朝日
・民意おそれぬ力の採決
毎日
・民主主義の土台壊すな
読売
・指定対象絞り「原則公開」確実に
日経
・秘密保護法案の採決強行は許されない
東京
・国民軽視の強行突破だ
〈注〉いずれも11月27日付
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