ボルカールールの最終案、12月10日に承認へ-米監督機関
12月3日(ブルームバーグ):米金融監督機関は3日、銀行による自己勘定での投機的取引を禁止する「ボルカールール」の最終案を採択するための会合を10日に開くと発表した。
監督機関の通知によると、同日に採決を行うのは連邦準備制度理事会(FRB)と通貨監督庁(OCC)、連邦預金保険公社(FDIC)、商品先物取引委員会(CFTC)。同案を承認しなければならない残りの監督機関である証券取引委員会(SEC)は他の機関とほぼ同じ時期に採決を行うと、ホワイトSEC委員長は述べた。
ボルカールールは2008年に起きたような世界的な信用危機の再発防止を目指して10年に成立した米金融規制改革法(ドッド・フランク法)の中核を成す規則。各機関の承認は同規則導入に向けたプロセスの最終段階となる。最終的な規則案には、ウォール街の銀行や業界団体が求めていた順守期限の延長も盛り込まれる見通し。
事情に詳しい関係者3人によると、CFTCのゲンスラー委員長は最新の規制案について、十分に強力な内容ではないとして異議を唱えた。3日に通知によると、CFTCの10日の会合は他の機関より30分早い午前9時半(日本時間同日午後11時半)に開始の予定。
原題:Volcker Rule Set for Dec. 10 Approval by U.S. Regulators(2)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ワシントン Jesse Hamilton jhamilton33@bloomberg.net
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更新日時: 2013/12/04 07:05 JSTニュース一覧
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