韓国人が今、「対馬(長崎県)は韓国領だ」と声高に叫んでいることをご存じだろうか。「対馬は韓国領」論を聞くたびに、私も叫びたくなる。
「君たち『三国志』を読んでいないの。全部でなくてもいいよ。その中の『東夷伝』。さらに、その中の『韓伝』と、『倭人伝』の頭の部分だけでいいから、それを読んでからにしてくれよ」と。
でも、それは無理な話だ。韓国人は漢字を読めないのだから。
いや、ハングル訳になった『三国志』もあるだろうが、正しく訳されているのかどうか。やはり原典に当たるしかない。「でも読めない」とは哀れなことだ。
当時の大中華様の最優秀インテリが書いた古史には、対馬が連合国家である倭国を構成する1カ国だったことが明示されている。そればかりか、朝鮮半島の南岸は倭人が支配する領域だったことが明確に書いてある。
つまり「任那はあった」「対馬は日本の一部」と、第三者の立場にいた漢民族の最高インテリは、魏の国の使節の滞在記録を基に記しているのだ。
そうした史実を国民が知ることのないよう、韓国は漢字を廃止したのだろうか。
与党・セヌリ党の最高委員だった許泰烈(ホ・テヨル=朴槿恵政権の初代大統領府秘書室長)氏はかつて、竹島の領有権に関して「『独島は韓国の領土』と主張するより、『対馬も韓国の領土』と主張するのが効果的な対応方法だ」(中央日報、2008年7月16日)と語っていた。
つまり、盗品を守るには「お前こそ泥棒している」とケチをつけるのが良策と言うのだ。