歪んだ韓国教育 カンニングと偽造で“成績”水増し「誤った体面社会」:イザ!

2013.12.5 12:00

歪んだ韓国教育 カンニングと偽造で“成績”水増し「誤った体面社会」

 韓国で、英語能力テストのTOEICなどの「カンニング事件」が頻発している。韓国ではこれまで何度もカンニングが明るみに出ているが、抑止が効かない。むしろいたちごっこ。新手のカンニングが次々と登場している。背景は、教育熱の高さと、それに伴う過度な競争社会。歪(ゆが)んだ方法による「成績水増し」をしてでも、競争に勝とうとする心根の卑しさが社会の根底にある。プライドは高いが、内容が伴わない。それが韓国の“実像”でもある。

 ■携帯を使って何が何でも…

 白いギプスに小さな穴を開け、スマートフォン(高機能携帯)を仕込み、カメラで答案用紙を撮影。その画像を送信し、共犯者が答え、それを無線によって他の生徒に伝える…。

 こんな手口のカンニングが今年10月に行われたTOEICで行われた。答えを受け取った生徒から共犯者らへ謝礼が支払われ、当局側は捜査に乗り出した。

 こうしたカンニングビジネスは、韓国では珍しくない。

 2004年には携帯電話のショートメールを使った集団カンニング事件が発覚。09年には、無線イヤホンを使った事案が摘発された。いずれも実際に受験した英語に堪能な男らが、正しい回答を、中継の共犯者に携帯電話のショートメールなどを使って送信。それを、事前に謝礼を払った他の受験生に再送信する手口だった。

 東亜日報によると、12年にはTOEIC対策専門の語学学校の「ハッカーズグループ」が、社員にTOEICを実際に受験させ、特殊レコーダーやマイクロレンズを取り付けたボールペンなどを利用して試験問題を流出させて問題となった。

 さらに、今年初めには米国の大学進学適性試験(SAT)の問題流出が発覚している。

 韓国ではカンニング事件は枚挙にいとまがない。つまり、語学を学び、その言語を使う他国を理解しようとする真摯(しんし)な姿勢はない。歪んだ教育競争社会のなれの果てがそこにはある。

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