できごと【大阪から世界を読む】卑しく歪んだ韓国教育の実情、カンニングと偽造で“成績”水増しの「誤った体面社会」+(2/3ページ)(2013.12.4 07:00

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できごと

【大阪から世界を読む】
卑しく歪んだ韓国教育の実情、カンニングと偽造で“成績”水増しの「誤った体面社会」

2013.12.4 07:00 (2/3ページ)大阪から世界を読む
ソウルで行われた米国への大学進学適性試験が行われる会場の門前で、土下座しながら試験の成功を祈る学生。過度な競争社会が生み出した異様な光景だ=2013年11月7日(AP)

ソウルで行われた米国への大学進学適性試験が行われる会場の門前で、土下座しながら試験の成功を祈る学生。過度な競争社会が生み出した異様な光景だ=2013年11月7日(AP)

 さらに、今年初めには米国の大学進学適性試験(SAT)の問題流出が発覚している。

 韓国ではカンニング事件は枚挙にいとまがない。つまり、語学を学び、その言語を使う他国を理解しようとする真摯(しんし)な姿勢はない。歪んだ教育競争社会のなれの果てがそこにはある。

さもしい根性

 カンニングビジネスが成立する背景には、高い教育熱と、それに伴う競争社会がある。その影響で“偽造体質”が社会にはびこっている。

 朝鮮日報によると、韓国の大学・短大計340校のうち、70校で、学生の成績証明書を閲覧用と提出用に分けて発行している。閲覧用は実態で、提出用は、悪い成績を削除した外向け用。いわば「成績ロンダリング」だ。

 東亜日報によると、(1)TOEICの点数(2)海外研修(3)資格(4)ボランティア活動(5)インターン経験の5つは、機械装備の性能明細を意味するスペシフィケーションになぞらえ、「スペック5セット」などと呼ばれているという。

 要するに、英語テストのカンニングや成績ロンダリングは、よい就職先をみつけ、そこで高収入を得るための「誤った努力」なのだ。東亜日報によると、韓国の大手企業は英語テストのスコアや大学の成績より、インターンシップの経験などを優遇しているというにもかかわらず。

 中央日報によると、今年6月、原発部品の検証会社が成績書を偽造していたことが発覚したが、ウソをついてでも、体面が保たれればいいという体質が社会全体に蔓延(まんえん)している証拠だろう。

恐怖感で英語教育に2兆円…それでも実力は「中位」の国

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ソウルで行われた米国への大学進学適性試験で、受験する子供たちの成功を、設けられた祭壇で祈る親たち。過度な競争社会が生み出した異様な光景だ=2013年11月7日(AP)
ソウルで行われた米国への大学進学適性試験で、受験する子供たちの成功を祈る親たち。過度な競争社会が生み出した異様な光景だ=2013年11月7日(AP)
ソウルで行われた米国への大学進学適性試験を受験した学生ら=2013年11月7日(AP)
ソウルで行われた米国への大学進学適性試験の受験生にエールを送る女性ら=2013年11月7日(AP)
韓国・釜山で、卒業後にサムソングループへの就職を希望する学生らを対象にした私塾が行われた。就職難も、過度な競争社会を示す一端だ=2013年10月28日(ロイター)
韓国・釜山で、卒業後にサムソングループへの就職を希望する学生らを対象にした私塾が行われた。就職難も、過度な競争社会を示す一端だ=2013年10月28日(ロイター)

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