〔外為マーケットアイ〕ドル101.89円付近、イベント前のポジション整理続く
[東京 5日 ロイター] -
〔外為マーケットアイ〕
<16:19> ドル101.89円付近、イベント前のポジション整理続く
ドル/円は101.89円付近。欧州勢が参入する時間帯に入ってもロングポジションを整理する動きが続いている。
こうしたなか、きょうは欧州中央銀行(ECB)理事会や米新規失業保険申請件数 、第3・四半期米GDP改定値 の発表を控えているが、市場では「仮に指標の数字が良くても、11月米雇用統計を見ないと動けないだろう」(邦銀)との声が出ていた。米雇用統計まではポジション調整が続く可能性がある。
<14:34> ドル102.05円付近、日経平均下げ幅拡大で一時102円割れ
ドル/円は102.05円付近。日経平均株価 の下げ幅が200円を超える中で、東京時間の安値を更新している。
一時、101.99円まで下落した。
<13:52> ドル102.23円付近、海外勢は中短期の売り・長期の買い
ドル/円は102.23円付近。11月米雇用統計の発表を週末に控え、積極的にポジションを傾けにくい状況が続いている。
きょうは実需は静かで、海外勢の動きが目立つ。売りサイドは中・短期プレーヤーで、買いサイドは長期プレーヤーという。
大手邦銀関係者によると、中・短期プレーヤーはロングポジションを縮小させている一方、買いサイドの長期プレーヤーも一定の値幅で利益確定売りを出しているといい、「溜まったロングのコスト改善を図っている感じだ」と話していた。
<12:57> ドル102.34円付近、日経平均株価とともに下げ渋り
ドル/円は102.34円付近。日経平均株価 とともに下げ渋っている。
ドル/円をめぐっては、米テーパリング(緩和縮小)観測や日銀の追加緩和観測が相場をサポートしているが、日銀については疑問を呈する声も少なくない。
ある大手邦銀関係者は「来年4─6月期に消費者物価指数がピークアウトしてきたときにそういう雰囲気になってもおかしくないが、黒田総裁の発言を見る限り、現時点ではやるつもりは毛頭ないだろう」との見方を示していた。
日銀の佐藤健裕審議委員は前日、函館市で行った講演で「経済・物価情勢について上下双方向のリスク要因を点検し、必要な調整を行う」の解釈について、「ここでいう下振れリスクとは、私の理解では、リーマン・ショックや欧州債務危機に匹敵する国際金融資本市場の著しい不安定化など、テイル・リスクの示現を意味するのであって、経済・物価見通しが小幅修正されるといった些細な話ではない」と説明している。
<11:50> ドル102円前半で足踏み、米雇用統計待ち
ドルは102.25円付近で薄商いのなか動意薄。ユーロは138.88円付近で午前の安値圏にある。ユーロは1.3585ドル付近。
4日に発表された11月の米ADP雇用統計の大幅な改善を受けて、一部の参加者の間で、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での量的緩和縮小の思惑が再び広がる中、市場では、6日に発表される米雇用統計への関心が一段と強まっている。
2日時点のロイター調査によると、非農業部門の就業者数の予想中央値は前月比18万人増と、10月の20万4000人を下回る見通し。失業率の予想中央値は7.2%と前月の7.3%から低下する見込みだ。
<11:02> ユーロ1.35ドル後半、1.36ドル前半の上値抵抗線を意識
ユーロは1.3587ドル付近。海外市場では1.3606ドルまで上昇したが、東京市場午前の高値は1.3593ドル。
市場では「このところ1.36ドル台に乗せると上値が重くなる。1.3620ドル付近の上値抵抗線が意識されているようだ」(外為アナリスト)という。
ユーロ/円は138.95円付近。ユーロ/円については、「ドル/円同様に、投機筋が円キャリーで既に大きな円売りポジションを抱えているため、利食い売りで調整しやすい」(外銀)という。
EU統計局によると、第3・四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)伸び率改定値は、前期比0.1%となり、弱いながらも2期連続でプラス成長を維持した。在庫と投資の増加が寄与した。EU統計局はまた、10月のユーロ圏小売売上高(数量ベース)が前月比0.2%減と、予想外の減少になったと発表した。
ロイター調査によると、ECBはきょうの理事会で政策変更は見送る可能性が大きい。ただ、ユーロ圏のディスインフレの継続期間と、それに伴って来年の追加緩和が行われる可能性を探る上で、ECBが公表する最新のユーロ圏経済・物価見通しが重要な手掛かりとして注目されている。
<10:32> ドル102円前半、米金利上昇/ドル高の相関が低下
ドルは102.20円付近で午前の安値圏。仲値公示前から上値の重さが意識されている。一方、ユーロは138.90円付近。仲値公示を挟んで139円を割り込んだ。
米10年国債利回り は2.8315/2.8297%の気配で、ニューヨーク終盤から若干低下している。
前日のニューヨーク市場では、ADP雇用統計が強い結果となると、米10年国債利回りは2.85%前半まで上昇し、9月半ばの水準をつけた。短中期債利回りは3週間ぶりの高水準となった。これを受けてドルは102円後半に上昇。ユーロは1.35ドル前半に下落した。
しかし、その後は、日経平均先物と米国株が共に下落したことなどを背景に、全般に円買い戻しが進み、ドル/円は一時102円を割り込んで、ADPを受けた上昇分を失った。
こうした動きについて、JPモルガン・チェース銀行のFX/EMチーフストラテジストの棚瀬順哉氏は、「今年に入って米長期金利とドル相場は、不安定ながらも正の相関を保ってきた。しかし、昨日のように米金利上昇局面であっても株価が上昇しなければ、ドル高になりづらくなっている」と指摘する。
<09:35> ユーロ139円前半、ECBは政策変更見送りか
ユーロは139.08円付近で動意薄。3日に140.03円と5年2カ月ぶりに140円台に乗せたことで、達成感が広がっていることや、この日に予定される欧州中央銀行(ECB)の月例理事会を控え、動きが鈍い。
ロイター調査によると、ECBはきょうの理事会で政策変更は見送る可能性が大きい。ただ、ユーロ圏のディスインフレの継続期間と、それに伴って来年の追加緩和が行われる可能性を探る上で、ECBが公表する最新のユーロ圏経済・物価見通しが重要な手掛かりとして注目されるとみられる。
市場では「(ECBは)きょうは追加緩和を見送るものの、ハト派的なニュアンスを伝え、追加緩和の余地を残す公算が大きい」(邦銀)との見方が多い。また「今回の景気見通しで成長率とCPIがそれぞれ引き下げられる可能性が高く、ドラギ総裁が追加緩和に言及する可能性に留意したい」(同)という。
ECBのドラギ総裁は11月の利下げ決定後の会見で、ユーロ圏が「長期の低インフレ局面を経験するかもしれない」と述べるとともに、利用可能なあらゆる政策手段の行使を検討する用意があると強調。今月公表する経済・物価見通しで、そうした低インフレ局面がどれだけ続くかについてよりはっきりと判明するとの見方を示していた。
<08:51> ドル102円前半、米ボルカー・ルールは10日に最終案採決
ドルは102.40円付近。早朝の安値102.28円からじり高。102円前半では実需を含め押し目買いニーズが強いという。ユーロは139円付近。
前日の海外市場では、米金融規制改革法(ドッド=フランク法)に基づき自己勘定取引を制限する「ボルカー・ルール」の最終案が10日に採決される、との報道が話題を呼び、投機的取引が制限されるとの見方が広がり、円が小幅に買い戻されたという。投機筋主導の円安が続く中、ボルカー・ルールで投機的動きが抑制されるのであれば「円にとっては追い風」(外為アナリスト)との見方が出ている。
連邦準備理事会(FRB)と商品先物取引委員会(CFTC)、連邦預金保険公社(FDIC)は3日、最終案承認の採決を行う公式会合を10日に開くと発表した。
ボルカー・ルールは5つの関係機関の承認が必要とされている。残る2つのうち証券取引委員会(SEC)はホワイト委員長が、SECも10日にCFTCと同一行動に出るだろうと述べたが、それ以上の発表はなかった。
最後の通貨監督庁(OCC)の場合、カリー長官がFDICの理事会メンバーとなっており、そこでの投票結果がOCCの意向ともみなされる。
ルー財務長官はボルカー・ルール策定作業を年内に完結させる方針を示している。ただ各当局は今や1000ページにも及ぶ長大で複雑なルールの文章と現実のすり合わせに苦心。自己勘定取引とマーケットメークなどのリスクヘッジ取引の具体的な線引きに関しては延々と議論が行われてきた。
ゴールドマン・サックス やJPモルガン・チェース といった投資銀行は、2年前の当初案から結局どの程度修正されたのかを見極めることになるだろう。
ただ業界の一部では、暫定的な最終案という形で妥協が図られ、当局がルール導入後でも修正を続けられるようにするのではないかとの期待もある。
<07:53> きょうの予想レンジはドル101.80―102.80円、押し目買い見込まれるが上値も重い
ドル/円は102.33円付近、ユーロ/ドルは1.3587ドル付近、ユーロ/円は139円付近。
きょうの予想レンジはドル/円が101.80―102.80円、ユーロ/ドルが1.3530─1.3630ドル、ユーロ/円が138.50―139.80円。
前日の海外市場では、ドル/円が102.84円まで上昇したが、103円に近づくと上値が重くなり、上昇が失速した。
早朝の取引では、格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが、スペインの長期政府債格付け「Baa3」の見通しを「ネガティブ」から「安定的」に引き上げたとの報道を受け、ユーロ/円が139.14円付近まで値を持ち直した。ユーロ/円の海外市場の安値は138.45円だった。
ムーディーズの発表文によると、見通しの変更は、(1)スペイン経済のリバランスが持続し、中期的見通しが改善したこと、(2)政府の市場での資金調達に関するリスクが大幅に低下し、ユーロ圏域内のネガティブな事象の悪影響を受けるリスクも低下したこと、(3)銀行救済に関連した偶発債務の大幅な減少──を踏まえたとしている。
この日の東京市場では、実需のドル買いニーズが強いため、「102円前半では押し目買いが見込まれるが、102円の後半では上値が重くなる展開が予想される。米雇用統計等の重要データを控え、株価をにらんでナーバスな値動きになりそうだ」(外為アナリスト)という。
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