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「あまちゃんビル」解体 老朽化と久慈駅前再開発のため

久慈駅前ビル
解体が決まった久慈駅前ビル。「あまちゃん」では観光協会が入居する設定だった
Photo By スポニチ

 岩手県久慈市で“あまちゃんビル”として知られる「久慈駅前ビル」が解体されることになった。NHK「あまちゃん」で、地元観光協会が入居している設定でたびたび登場。観光スポットになっていた。東日本大震災の揺れにも耐えたが、老朽化と駅前再開発のため、来年度には工事に入る。

 あまちゃんファンの聖地が一つ消える。ビルは約50年前に建設。JRと三陸鉄道の久慈駅前にあり、展望台を備えた地上4階地下1階。かつては洋品店やレコード店などが入居し、街の中心地だった。近年は老朽化が進み、東日本大震災にも耐えたが、現在では介護事業所など2つの事務所が入るのみだった。

 市では、先月、中心市街地活性化基本計画の素案を発表し、駅前ビルは解体してイベントスペースに変わる。市の担当者は「車社会になって、駅自体を利用する人も減った。老朽化と維持の問題もあり解体が決定された」と説明した。

 ドラマでは、主人公・アキ(能年玲奈)らが住む北三陸市の観光協会が入居するビルとして登場。大吉(杉本哲太)や吉田(荒川良々)ら、地元の「K3NSP(北三陸をなんとかすっぺ)」の面々が毎月1日に合同サミット(定例会議)を開催する場所。大人たちの真剣かつ、ユーモラスなやりとりが話題となった。「協会」の中はセットでの撮影で、外観のみの登場だったが、観光客には「あまちゃんビル」として有名な人気スポットになった。

 市の担当者は「電車で来られた観光客の方は、まずは駅ビルの写真を撮って、それから市内にむかいます。あまちゃんのビルといったら駅前ビル。私たちもさびしい気持ちはあります」と話した。

 来年4月以降に工事に入り、再開発は5年間の予定。解体前に足を運ぶファンの姿が、より多くなりそうだ。

[ 2013年12月5日 05:30 ]

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