殻を破れない若虎に惜別メッセージを送った久保【拡大】
一挙手一投足が注目され、発言ひとつひとつが大きく報道される。出る杭は打たれる、という先入観がこびりついているからこそ、どうしても縮こまってしまう。「ここ(鳴尾浜)には、いい若手がたくさんいるので打ってもらいたい。全員がチームを引っ張る気持ちを持ってほしい」と思うからこそ、これらの負の連鎖がもどかしかった。
だから久保はあえて藤浪に対しても挑発した。
「(藤浪)晋太郎には『ヒットを打つ』と言っている。顔では笑っていたけど、内心は『打てるものなら打ってみろ』と思っているだろうな」
普段はクールな久保が熱いメッセージを残した。虎に感謝しているからこそ、ひとごとであるはずがない。鳴尾浜を後にする久保の背中に、そう書いてあった。
(紙面から)