殻を破れない若虎に惜別メッセージを送った久保【拡大】
後輩たちの惜別メッセージが、うれしくもあり、物足りなくもあった。久保の目には、まだ“殻”が映っていた。だからあえて刺激した。
「ホンマは若い選手には、もっと挑発してきてほしい。俺から『もっとバンバン走ったる!!』、『もっとバンバン打ったる!!』というようにね」
前日3日にDeNAへの移籍会見を終え、この日、鳴尾浜に姿をみせた。スーツ姿で各施設をまわり、関係者をみつけると感謝の意を伝えた。
そして報道陣に囲まれると、今月2日に対久保を足でかき回す発言をした大和の話題になった。
「新聞を見たけど…そこまで(強く)言ってなかったね。阪神の若手には、ヘンに周りに気をつかっている選手が多い」
阪神は若手の台頭不足-。この課題は今に始まったことじゃない。2009年から5年間在籍した久保は、自分なりに1つの答えを導いていた。来季からはライバル関係になるが、それを置き土産として示したわけだ。