背番号22のユニフォームを披露する呉昇桓(オ・スンファン)と阪神・中村勝広GM=韓国・ソウル市内のホテル(撮影・中川春佳)【拡大】
韓国プロ野球で通算277セーブの歴代最多記録を持つ呉昇桓投手(31)が4日、ソウル市内のホテルでサムスンからの移籍で合意していた阪神と2年契約で調印式を行った。
移籍金など推定総額8億5000万円の大型契約。背番号は昨季まで抑えだった藤川球児投手(カブス)がつけていた22に決まった。記者会見した呉昇桓は米大リーグ球団を含めたオファーから阪神を選んだ理由を「自分の役割を必要とし、優勝を狙える」とした上で「歴史ある名門に入団できて光栄だ。日本でも最高の抑えになれるよう努力したい」と抱負を述べた。
会見に同席した阪神の中村勝広ゼネラルマネジャーは「リーグ優勝、さらには日本一の大きな原動力になってほしい」と期待を込めた。呉昇桓は10日に来日し、13日にあらためて入団会見する。(共同)
呉昇桓投手の話「優勝に貢献できるよう最善を尽くしたい。甲子園はテレビで高校野球などを見ていたが、由緒ある球場でわくわくしている。大阪は何度か行ったことがあるが、飲食店に韓国語のメニューも多く、生活に不便はなさそうだ」
阪神・中村勝広ゼネラルマネジャーの話「韓国球界のスーパースターの入団を心から歓迎したい。初めてマウンドでの姿を見たのが9月だったが、オーラを感じた。今の直球とスライダーのスタイルを貫き通してくれたら、日本でも十分通用すると確信している」